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天洋食品に見る農薬・農業問題に一考(下)

[スクープヒットマン・マサが斬る]

 健康問題もサイクルがある。今の流れはバブル崩壊後に問題となったシックハウス症候群から建材(現在規制強化されている)が問題視され、アトピー問題へ転嫁、食品問題へと発展している。バブル当時、海外では環境ホルモン問題など取り上げられたが、国内では大きく取り上げられることはなかった。健康や環境問題に意識が強い欧州と異なり、日本人で問題にする人は極少数派で、声を大にしても国政まで届かない。また問題を潰すという処方箋しか持たない官僚であり、予防措置は皆無である(意味は異なるがタミフルの2,000万人分の備蓄位か)。

欧州のような先進国は、国民が環境や健康について反応するスピードが早く、行政も動かしてきたが、日本はマスコミが世論を代表しており、近視眼的な問題には反応するが世の中を動かすだけの力は持とうとしない。しかし日本でも確実に国民の意識に環境・健康の意識が広がってきていることだけは間違いない。

 野菜は、天然自然の露地植えから、害虫被害などから守りやすく、管理しやすいハウス物に変化、またハウス管理で季節感のない作物が作られてからも久しい。

 最近では大手企業が作物を工場内で生産しているが、土を使わない水耕栽培が主流とな
っており、近い将来野菜類がすべて管理された工場生産になる日も近い。当然自然光である太陽の恵みも受けず、害虫も入らないシステム化された施設で、農地では3ヶ月かかる作物を半分の期間で年から年中栽培出荷すれば、どこかで狂ってくることだけは間違いなかろう。そういう商品でなければ完全に虫食いから守ることはできないし、発展途上国からの輸入品に対抗する価格も出せない現実もある。

 大量生産で見栄えもよく、高い栄養素を持つ商品に育て、そのことだけをPRする管理栽培品が、スーパーに持てはやされ、消費者の口に否応なく入っている。しかしその反動は常にある。農家のHPによる直売や生協運動(グリーンコープ)、地産地消運動、イタリアから生まれたスローフード運動もその一つである。

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