今、世界では大規模な自然災害によって、多くの人々が日常生活を引き裂かれ、不安と恐怖の日々を過ごしている。

　1つは5月2日、ミャンマーに直撃したサイクロン「ナルギス」。5月14日現在、被災者数は150万人に達し、死者が3万4,000人を超え、行方不明者も約2万8,000人となっている。もう1つは5月12日、中国四川省東部を震源に発生した大地震。こちらは死者がついに1万2000人に達し、負傷者は約2万6,000人、生き埋めとなった人も1万8,000人以上とされるが、どちらも被害の現状は完全に把握されておらず、被害規模はさらに拡大する見通しである。

　こうした被害の実態を受け、現在、各機関・団体が支援活動に乗り出している。ユニセフでは、今回のミャンマーのサイクロンで、親や保護者を失った子どもたち、家族と離れ離れになった子どもたちの保護や適切なケアを提供する拠点として、「子どもに優しい空間」を設置する。また、佐賀県のNPO法人「地球市民の会」でも、災害時における弱者となりうる人々（孤児、貧困者、高齢者、障害者など）を中心に、同会の現地ミャンマー事務所が現地のミャンマー人協力者、協力団体と共に支援活動を実施するため支援金を募っている。

　中国大地震に関しては、日本赤十字社が国際赤十字と連携して積極的に被災者の救援を行なうため、被災者に対する救援金の受付を行なっている。

　日本においても竜巻や地震の被害が起こっており、対岸の火事の出来事ではない。苦しんでいる人々を助けるため、ぜひ支援に協力していただければ幸いである。

・ユニセフ緊急募金　http://www.unicef.or.jp/children/child_eme.html
・日本赤十字社　中国大地震募金　http://www.jrc.or.jp/sanka/help/news/1394.html
・NPO法人「地球市民の会」　http://tpa.nk-i.net/