◆　日豊線フリーゲージトレインはいつ軌道に乗るか？
　

　

　

　
　

◆　日豊線フリーゲージトレインはいつ軌道に乗るか？

《新北九州空港との連結で飛躍的に利便性と採算性が高まる》
北九州市議会・井上秀作議員に聞く　その２

―具体的には、どのようなルートや方法をお考えですか。

井上／
　まだ構想の段階ですので、私的な意見だとしてお聞き下さい。まずルートですが、博多から出発した新幹線が、小倉駅からトンネルにもぐり、門司の地下を通って新北九州空港につながります。小倉駅から新北九州空港まではわずか8分、博多駅からも24分程度です。
　フリーゲージトレインの場合、広規格と在来線レール幅への切替区間が必要となります。在来線規格には新北九州空港もしくは、次の行橋駅あたりで切り替え、日豊線に入ります。そして日豊線在来ルートを使って大分、宮崎につなぐことになります。

―新北九州空港をルートに入れるという発想が面白いですね。

井上／
　最近、新福岡空港をどうするかという議論がたびたび出てきていますが、私は道州制下での、九州の空と陸の交通網についてもっと立体的に考えるべきだと思っています。
　確かに現在の福岡空港は混雑しており、単独で見れば新空港の建設や滑走路の拡張が必要かもしれません。
　しかし、事業にかかる膨大な建設費や、九州全体の連繋を考えると別のオプションもあっていいのではと考えます。
　新北九州は海上空港としては非常に建設費が安く、24時間使える利便性の高い空港です。国際線や貨物便を新北九州空港にもっていけば、福岡空港の混雑はかなり解消されます。
　博多駅からわずか24分で、新北九州空港にダイレクトで着けるのであれば、福岡の方にも不便はないと思います。
　また大分から1時間、宮崎から2時間で九州の国際空港につながれば、更に利用者も増え、利便性、採算性が高くなります。
　これまで大分、宮崎から海外に行く場合、関空や中部空港経由だったのが、新北九州空港経由に変わる可能性は非常に高いと思います。
「エアー＆トレイン」で九州の交通体系が非常に便利になることは間違いありません。

【取材　松尾潤二】

　
　

　
　
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