説明責任果たせない「みらい福岡」・・・人工島議論の資格なし
福岡市議会の保守系会派「みらい福岡」が、07年3月12日に購入した郵便切手885,000円分。「福岡愛宕郵便局」の領収書は残っているものの、郵便局側の販売管理簿である「郵便日計簿」の当日の記録には該当する切手の販売記録はない。
この点について取材班は、「みらい福岡」の経理責任者とされている国分徳彦市議に話を聞いた。「政務調査費に関しては裁判中でもあり答えられない」としたが、郵便局の切手については、「はじめて知った。分からない」といった趣旨の回答しかもらえなかった。「政治には金がかかる」とも発言していたが、税金の不適切な使用は次元が違う問題であると指摘しておきたい。
公金支出のチェック役である市議に「説明できない政調費使用」があったとしたら、その時点で市議失格であろう。もちろん、不適切な公金支出をしていたなら、数百億もかかる人工島へのこども病院移転について議場で是非を問う資格もない。
郵便会社は組織的に隠蔽か?
それでは、切手は、実際に販売されたのか、領収書を発行した「福岡愛宕郵便局」の局長に話を聞くが、「広報を通してくれ」の一点張り。「この件については、かん口令が敷かれている」とまで言い出した。
その「郵便局株式会社」の広報に問い合わせると、「個別の業務内容なので答えられない」と言い、結局誰も答えなかった。その後、「日計簿はどういうものか」と単純な問い合わせをしたのだが、「ただのメモ」「使っていたのはずっと昔の話」などとその存在の意味さえ答えようとしない。質問をぶつけるたびに、相手方は明らかに不愉快そうな対応になった。
そもそも問題の日計簿は昨年のもので、「昔の話」ではない。広報の対応は、最初と二度目では明らかに違っている。二度目の取材に対しては、日計簿の存在を「まったく私的なメモ」として抹殺しようとしており、組織ぐるみで隠蔽に入ったとしか考えられない。他市の旧特定郵便局に聞いてみたが「郵便切手の管理は『日計簿』がすべてですよ。他になにが信用できますか」という証言も飛び出した。
日計簿の信憑性
昨日紹介したように、郵便日計簿はその日の郵便切手やはがきなどの販売枚数を細かくチェックしたうえ、担当者の印鑑まで捺してある。さらに、1ヶ月の間に上旬・中旬・下旬と3回のチェックをし、月間の最終確認まで行なっている。「メモ」では決してない。何より、「みらい福岡」による3月12日分を除く8回分の切手購入の領収書と、日計簿上の切手販売枚数は合致しているのである。
ちなみに、「みらい福岡」が「福岡愛宕郵便局」で購入した切手の領収書から、次の切手購入が確認される。
*「各金額」には各領収書の画像、「郵便日計簿」には当日の記録を赤で記した画像が表示されます
【06年7月20日】
500,000円
300,000円
300,000円
300,000円
100,000円
合計1,500,000円 《郵便日計簿》
【07年1月22日】
500,000円
500,000円
合計1,000,000円 《郵便日計簿》
【同 2月15日】
500,000円
合計 500,000円 《郵便日計簿》
【同 3月12日】
885,000円
合計 885,000円 《郵便日計簿》
購入された切手は、すべて「50円切手」であると推測される。「郵便日計簿」による販売記録を確認すると、7月20日(この日の分は、日計簿上は翌日に記載されている)・30,166枚、1月22日・20,347枚、2月15日・10,726枚となっており、端数を一般客向けの販売枚数とすれば、枚数から考えて、販売された切手が「50円切手」ということになる。
実は、これを裏付ける証拠がもうひとつある。「福岡愛宕郵便局」での切手購入日には、別の場所で同じ金額の切手購入が行なわれていたのである。
つづく