NET-IB NEWSネットアイ

ビーニュース

脱原発・新エネルギーの関連記事はこちら
純広告用VT
カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

行政

福津市長不出馬の裏事情?! 「第3の候補」浮上も
行政
2008年10月 7日 18:49

 10月2日、2期目への不出馬を公式に表明した池浦順文・福津市長(64)。

 市議会全員協議会のなかでの池浦市長の事実上の引退表明に、支持者や関係者のなかには動揺や不安が拡がっているようだ。

 任期満了に伴う福津市長選(来年2月1日告示、8日投開票)には、すでに元旧津屋崎町長で医師の阿部弘樹氏(46)と前福岡西鉄タクシー社長の平木俊敬氏(60)が立候補を表明している。

 05年の合併後初の市長選では池浦氏が12,939票で当選し、阿部氏(9,589票)らを破って初当選を果たしている。

 そして来年の再選に向けて池浦市長の決断がいつあるのか、と関係者は気を揉んでいたという。こうした中での不出馬表明によって、ある人に言わせれば関係者間での「空白」を生んでいる状態になっている、とのことだ。

 池浦氏はもともと「自分は行政官である。選挙はその直前で十分だ」という考えで、選挙準備どころか市政報告会などもやらずに過ごしてきた人である。その池浦氏は今年の6月ごろまでは次期も「やる気満々」であった、と池浦氏の近い人は語る。しかし夏ごろになると、弱気な言動が多く、「9月議会で表明をしなければいけないのか」と周辺に漏らしていたという。心配した支持者は「次は出ないのか」と尋ねると、「それも考えている」と俄然弱気な姿を見せていたという。

 弊社報道で自信喪失か 

 9月に入り、阿部氏と平木氏が市長選への出馬を表明し、その後、池浦氏は市長選を断念するという経過をたどった。池浦氏が出馬を断念した背景には、今度の選挙には勝つ見込みがないと氏が判断したことが大きいと言われている。その原因は、対立候補と戦う前に既に池浦氏を支える基盤がなくなりつつあったことを池浦氏自身が感じたからであろう。

 夏以降、出馬への意欲が萎えてきたなかで、積極的に池浦氏を担ごうという動きが後援会からも生まれなかったことが大きな原因であろう。後援会の高齢化だけではなく、池浦氏に対する信頼が失われていたということだ。「人心を失った」池浦氏が求心力を取り戻す術はなかったと言っていい。

 それは、弊社が先頭になって、池浦氏自身の杜撰な政治資金管理の実態や、全額公費での区長研修旅行、市職員への公費接待、国交省への手土産「うに」持参での陳情など、不適切極まる公金支出の実態の数々を報道したことで、池浦氏に対し住民が不信感を抱いたことにも依るに違いない。さらには行政的にも浄化槽にかかる膨大な借入金を返済していく難題が待っている中で市政運営に自信が持てなくなったということでもあろう。

 新候補擁立で三つ巴か

 こうした中で、来年の市長選は先の両者の「一騎打ち」ではなく、「三つ巴」になるだろうとの観測も生まれてきている。

 それは、旧福間町から立候補がなければ、旧津屋崎町を基盤とする阿部氏の草刈場になることを恐れる市議らから、「第3の候補」を旧福間町から擁立する動きも見え隠れしているのだ。全員協議会で不出馬を表明したことの意味を十分に理解している市議の中から、市議会の総意として新たな候補を模索する動きや、市議多数の推薦による候補擁立が遅くとも11月には表に出るという観測も流れている。

 「政権交代」もはらむ解散・総選挙の情勢とも関係した政治的や力関係の変化、思惑も含め、流動的である。

関連記事

powered by weblio


行政一覧
東日本大震災
2011年8月 3日 07:00
純広告VT
純広告VT

純広告用レクタングル


IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル