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ヤノフーズ偽装 突きつけられた餡製造業界への課題
社会
2008年10月26日 10:58

 福岡県田川市のヤノフーズ(株)が、商品のつぶあんやこしあんの原材料の表示を偽って販売した問題は、次々と事実関係が判明している。
 ヤノフーズは製造・販売する商品によって、混入する豆を分けていた。原型が残されるつぶあんは産地の異なる「天津小豆」。練り上げてしまうこしあんには見た目で判別できなくなる「金時」を混ぜていた。意図的な混入を否定する同社だが、巧妙に使い分けていたことは「偽装」の証拠であろう。「1社のために業界が非常に迷惑している」と強い怒りを示す日餡連だが、業界は自らに降りかかった疑念を払拭しなければならない。
 近年、饅頭などの和菓子やアイスクリームなど「北海道産小豆」を原料としていることを売りにする商品が多数見られるようになった。「契約栽培」というフレーズも目に付く。国内産の80%は北海道産と言われているが、そもそも氾濫するこれら商品の供給を全て賄えているのか、消費者にとっても疑問である。製造過程を知らない消費者が原料を知る手段はやはり「表示」でしかない。
 味覚での判別が困難な商品だからこそ、原材料を偽装した商品が造りだされる。ならば、積極的に海外産や異なる種類を混ぜておいしい製品を生み出し、価格を引き下げて、消費者によろこんでもらえば良い。もちろん、前提となるのは使用原材料の透明度を増すことである。「安心・安全への信頼」が、消費者・業界双方に利益をもたらすことは当然である。メーカー側に少しでも「偽」の影がちらつく限り、消費者との信頼関係は築けない。

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