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空港問題 出前説明会が紛糾
行政
2008年12月 8日 08:23

三苫公民館説明会、20日に再度

 7日午後、第3回目となる空港問題に関する出前説明会が、三苫公民館で開かれた。この日は、前回11月29日の説明会で出された質問に対する回答が、福岡空港調査連絡調整会議から行なわれる予定であった。しかし、調整会議からの回答に誠意が見られないとして紛糾。20日の12時半から改めて開催されることとなった。
 
意見締切日も延期へ

 意見の締切日は10日に設定されていたが、説明会に参加した住民の意思として、締切日の延長が要請され、調整会議の合意で延長が確認された(延長期間は現段階では未定)。また、風速測定の観測地点を「奈多・三苫・新宮」の3地点で新たにやり直すことが、住民から強く要請された。これについては調整会議としては即断できないとして、20日の説明会に回答できるよう検討するとしている。

 なおこの日の説明会では、事業費の負担割合について前回同様の回答がなされ、中部空港の株式会社の枠組みをモデルとして算出されたものであることが再確認された。

 一番の問題となったのは、横風の観測データの信憑性についてである。示されているデータが津屋崎沖で観測されたもので、三苫の正確なデータを測ることはできない、というもの。実態を反映しないデータを根拠に新空港が決定されることは許せない、という参加者からの声が続出。官僚的な答弁に終始する調整会議からの回答に怒りの声と、失笑がもれた。

 この他、PIという手法への批判や、北九州・佐賀空港との連携を実施すべきだという意見も出された。また新空港候補地とされている地元三苫への説明がおざなりになり、住民の要望でようやく説明会がもたれたことについて、行政側への限りない不信と怒りが表明された。

 さらに県議会における麻生知事の「年度内決断」という答弁に対して、「麻生知事は三苫海岸に一度来てみて、風の強さを体験してから発言せよ」との声も出された。

 この日の説明会は、空港意見締切日の12月10日を延期させた住民側の「勝利」である。しかし行政に対する不信や怒りは収まるどころか、逆に大きくなりつつある。

 麻生知事と吉田市長には、地元のこうした情勢をきちんと考慮に入れたうえでの「判断」が望まれる。
 

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