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中身の2割増、無理難題な要求
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2009年1月21日 09:06

 過去2年で4回も値上がりを続けた小麦粉の価格が、今年の4月に10%程度値下がりする見通しとなった。この2年間、菓子製造をはじめとした食品メーカーは、値上げを極力抑えて内容量を減らすなどの対応をとってきた。小麦粉の値下げは、今まで利益を削って耐えに耐えてきたメーカーにとっては朗報である。
 しかし、喜びも束の間で、「4月の値下げ前の3月までに、削ってきた2割分を1ヶ月だけ元に戻してくれ」と、とある菓子問屋が打診して回っているというのだ。「1ヶ月だけ中身を増やしたら、それだけ包装資材の費用がかかる。しかも、それが売れたら、ずっと中身を増やした(元に戻した)まま作らんといかん。そうなれば残った前の包装資材は無駄になるし、原価も合わなくなる。当然利益も減る。何も良いことがない」と菓子メーカーの社長は憤る。
 この要求を呑むことは、会社経営において大きなマイナスになるのは確実。昨年、一昨年と食品偽造が相次いだ。なかには、問屋や小売店の要望に応えるためにやむを得ず安い材料で製造を続けた挙げ句、偽装が発覚して倒産に至った食品メーカーもある。
 どのような商売でも取引先との協力があって、初めて成り立つもの。無理な要求はいずれ自らの首を絞める事になる。

【矢野 寛之】

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