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コダマの核心

再度の弊社設立15周年イベントの呼びかけ カンボジアに学校を建設しよう!!
コダマの核心
2009年2月18日 09:34

経営環境激変に対応できず

 ひまなものだ。日本の政治家たちは。今はまさに、100年分の変化が1月のうちに起こる激変の時代であり、中小企業は木っ端微塵に打ち砕かれているというのに。中川財務省兼金融担当大臣は、国際会議終了後の記者会見の席上で、酒乱した態を、世界中に赤裸々に見せつけた。麻生首相は「郵政民営化には本当は賛成ではなかった」と、訳のわからない無責任な発言を繰り返している。
このように、政治の世界だけは社会の悲惨さと関係なく、凪の状態が続いている。不可思議極まる現象である。しかし、政界も、動き出したら収拾がつかなくなるのは一目瞭然だ。

 今年になってからのこの1ケ月、中小企業の経営環境は確実に劣化、一段と厳しい惨状を呈している。2008年10~12月期の国民総生産(GDP)は年率換算で12.7%の減となった。戦後2番目のマイナス記録になる。深刻なのはこれ以上のマイナスが1~3月期、4月~6月期までは続くと予想されることだ。年率換算で12.7%減というのは相対的な指数である。現実には売り上げが30~40%落ち込んでいる企業も、たくさん存在している。6ケ月、9ケ月もの間、30%以上の売上ダウン状態が継続すれば、企業は消滅してしまう。

 なかには、すべての企業が姿を消すのではないかとみられる業界もある。マンション業界には、その法則が当てはまりそうだ。前回のバブルが弾けた際にも、三井・三菱の財閥不動産会社を除いて全国トップのマンション業者のすべてが終わりを迎えた(何らかの債権カットという温情を受けたケースも含める)。今回も前回と同様、全国規模の業者がすべて姿を消してしまう可能性がある。福岡で生き残ることができる業者は、片手に足りるのだろうか。5件あれば上出来だ!!

 前回のバブル崩壊とは比較にならないほどの大打撃を、日本経済は浴びている。それは被害が全業種におよんでいるからだ。消費の立ち直りについて、全く予想が立たない状況というのは最悪である。前回に比して、構造的な変化があるのも無視できない。日本全体が高齢化したことも、景気回復の足を引っ張っているのであろう。結論から言えば、全業種のいかなる企業も、いつ淘汰されてもおかしくないのだ。老いも若きも、大企業も中小企業も、同じ土俵にいるのだ。

本物として燦然と輝く存在・「ペシャワール会」の中村哲氏

 誰もが必死になってわがこと、わが会社のことしか眼中になく、自己防衛に走りがちな状況にあることは理解できる。だが「待てよ!!」と、我が身を振り返りたくなった。「こうした激動の時だからこそ、他人や世間、社会のことを考える必要があるのではないか。まず他人様ありき、お客様ありきであり、その結果として自分があるのだと思考してみてはどうか」。我が胸中で囁く声が聞こえてくる。「激変の時代を生きて良かったとの実感をもてるとしたら、周辺のものごとに、全力投入して関わってこそだよ。ただ時代を通り過ぎただけ、ということにはなりたくないね」との声が、更に追いかけてくる。

 100年に1度の大恐慌も「われ関せず」とばかりに、堂々と生きる哲人がいる。「ペシャワール会」代表の中村哲氏だ。氏は、「アフガンにおける住民生活は、戦争と干ばつで食糧がない。人々は、明日餓死するかもしれないというパニック状況と向き合って生活している。日本国民の全員が、死に直面するような危機と背中合わせの状況にあるのか、問いたい。この程度でうろたえるなと助言したい」と、的確な発言をしている。

 今回、一時帰国(帰福)した中村氏は、宣伝活動のため、各方面で精力的に動き回っている。同志伊藤和也氏が戦死した。それ以降は日本人スタッフを全員帰国させ、自分1人だけが残った。現地では毎日、灌漑用水路を延長する工事の、陣頭指揮を執っている。見上げたものだ。頭が下がる。その日暮らしの生活に追われている我々、凡庸な輩には、中村氏の自らの信念に基づいた生き様を眼にすると、溜息がでる。「あー、自分の人生の情けなさよ!!」と呟く。我々も、中村氏の崇高な社会奉仕精神の詰めの垢でも、煎じて飲もうではないか。

少しでも社会を、世界のことを考えて行動しようや!!

 弊社設立15周年のイベントの狙いを、もう一度アピールさせていただきたい。今回の講師としてお招きする副島隆彦氏は、その著『恐慌前夜』のなかで、現在の世界恐慌の到来を予見されている。同氏は現在のような局面を、6年前から予測されていた。恐らく経済学者・経済評論家のなかでは、一番早くから予想されていた方である。この方から、経営者として、今、一番磨きをかけねばならないこととして問われている、「先見の明」について学ばせていただこう。汗を流すだけの経営手法では、会社は成り立たない。

 「ぺシャワール会」の活動が、世界に「福岡」という都市の存在を轟かせた功積は大きい。中村氏の5年後輩(大学・高校)にあたる大谷賢二氏は、同会の活動に刺激を受けた。「カンボジア地雷撤去キャンペーン」を組織してから10年以上、地雷撤去活動を展開してきた。10年という過程は、まさに「山あり谷あり」であったろう。困難に直面して、様々に悩み、動揺することもあったに違いない。だが、大谷氏の「社会貢献」という目的には、一点の曇りもなかった。強い信念を培っていたのだ。

 世の中が激変する昨今、我々、経営者は迷う。「どうすれば良いのか」と狼狽しながら自問自答するものの、結論を下すことができない。経営者は「右往左往しない」ためのぶれない信念・価値観をもつことを、切実に求めている。強固な哲学を、大谷氏の実践活動から学ぼう。「先見の明」に磨きをかけることにもまして、ぶれない信念を会得することは容易ではない。大谷氏と同様の環境で鍛錬を積み重ねなければ、習得することは不可能だ。

 講演会が終わる。そしてパーティが始まる。友人・知人と談笑し、名刺交換を繰り返す。グランドハイアット福岡の美味しい料理を堪能し、上品なワインに舌鼓をうつ。「あー、そうだ。大谷さんは命をかけて、カンボジアの地雷撤去運動に邁進しているのだ。また現地での学校建設も手掛けておられるから、何か協力をしよう」との熱い思いを抱く出席者も現れるであろう。心配しなくて結構です。お手元の参加費1万円のなかから、3,000円を学校建設費として充当します。

 最近では、例えばタマホームのように、単独でカンボジアの学校建設に貢献する企業もある。ネパールに学校を建設する西日本国際学院(福岡市南区)という日本語学校の動向も注目される。社会貢献する運動が民間のあいだで多種多様に増えれば、荒んだ社会に清涼感をもたらす役割を担うことになる。各人各様のできる範囲で社会のお手伝いをする風土を定着させることができればハッピーである。弊社設立15周年イベント企画が、皆様が社会貢献について考える契機になれば幸いだと念じています。「他人様に、世間様に尽くしてこそ、自分があるのです。尽くし方次第で、己の幸せの度合いも決まる」のではないでしょうか。

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