博多港国際ターミナルの指定管理者選定をめぐる疑惑で、指定管理者選定委員の1人が籍を置く会社が、JR九州の100%子会社に商品を納入していることが判明した。JR九州の関係者によれば、かつて商品納入を頼んできたのも問題の選定委員だったとしている。JR九州とこの選定委員の利害関係については、かつてJR九州系の中華料理店でアドバイザーを務めていたことが分かっていたが、今回判明した商品納入は現在も続けられており、選定委員としては不適格だったことになる。
問題の選定委員は、宗像市で老舗酒蔵を経営する合資会社の「有限責任社員」で、代表者に当たる無限責任社員とは親子にあたるという。JR九州の子会社「JR九州フードサービス(株)」には、その酒蔵で醸造された清酒を納品している。納品が決まったいきさつについて関係者は、問題の選定委員が直接JR九州に頼んできたとしている。
JR九州フードサービスには、今回の疑惑の中心・藤本道雄港湾振興部長が「親しい仲」であることを認めているJR九州の専務が役員を兼務している。同専務は問題の選定委員とも旧知だった。
JR九州に自社(実家)の商品を取り扱ってもらっているという立場の人間が、世話になっているJR九州に不利な取扱いをすることはあり得ない。現にこの選定委員はJR九州系の企業体(JV)に対し、極端に高い採点を行っていた。
福岡市港湾局の担当課長は「この件については答えようがありません」としているが、誰の目から見てもこの選定は不適切。「議会で承認された」で済む問題ではなくなりつつある。