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特別座談会「住宅瑕疵担保履行法」 ユーザーにとって最大の利益とは(3)
特別取材
2009年4月 4日 08:00

一筋縄にはいかない換気

090405_ooishi_01.jpg ―住宅は結露などの問題も増えています。その点に関して、大石社長はいかがですか。  

 大石 どのような場合に保険がおりないのかといったことを勉強していますが、まだ曖昧な部分はありますね。どこからが瑕疵で、どこからが劣化によるものなのか、その線引きもまだ分かりません。

 当社が導入している商品は、天井裏と床下に直接関わるものですが、天井裏に関しては新築採用が少ないものでした。コスト最優先でいくと、エアコンはいるけれども天井裏の換気まではいらないという点で先送りされていました。  

 ただ、軽量鉄骨などを使っている大手ハウスメーカーからも、リフォーム部門で結露に困って当社に問い合わせがくることも最近増えました。今後は天井裏の換気を標準装備にしていくようなことを考える必要があるのかなと思います。そういう意味では、当社の商品の追い風になっていくと思います。

 夏場の天井裏の熱気対策を考えていましたが、結露も非常に重要で、建物の強度劣化に直接関係してきます。これを改善するために結露対策のモード機能も付加したような換気コントローラーを2、3年前から取り扱っております。今後も、熱気だけでなく結露にも対応できるような商品展開をしていきたいと思います。  

 ―須貝先生は結露について20年以上研究されていますが、根本的な問題はどこにあると思いますか。  

 須貝 まず雨漏りは、カビが生えて体に悪いというよりは、実は耐震性・耐風性を失うという点が問題です。原則的に、雨漏りの部分は耐震性が無くなってしまいます。また、土台部分が腐ってきたら横からの力に弱くなります。そういう意味で、雨漏り対策は耐震性・耐風性を十分に保つために行なっているということを認識してほしいですね。

 小屋裏に換気口を大きく設けると、雨が侵入するという問題も出てきます。そのため、台風が起こる地域では換気口の設置が難しい。都市型火災の場合は小屋裏に換気口を設けたいが、そこから火が入ってくる恐れがあるため小さくせざるを得ません。  

 そのような場合、天気が良ければ小屋裏の温度が上昇し、木材などから湿気が発生し、冷えた部分で水滴になって部屋のなかに落ちてくるケースがあります。建物を長持ちさせるためにも、こうしたことの原因を整理していく必要があると思います。  

~続く~
【文・構成:大根田康介】


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