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コダマの核心

高松宏様への送辞 (1) 人間評価
コダマの核心
2009年6月 2日 09:46

 宏さん!!5月15日から2週間が経過すると、さまざまなことが鮮明になってきました。私のレポートも真実を的確に捉えたもの、少しボケたものとさまざまあります。2週間の時間で明瞭になったことは、宏さんが悩み、もがき苦しみ、過酷な選択をしたことがわかるようになってきたことです。高松組の自己破産申立書を読みながら、我がことのように心臓の動悸が高まり苦しくなりました。貴方の自己破産申請に至る経緯、心境がよーく理解できました。あまりの心痛の重みで、体が金縛りにあうことが度々あったのではないですか?
 高松組、仕入先、施主、福岡建設協力会、福岡商工会議所、経済界、金融機関、各方面に与える致命的な影響のことを考えると、煩悶して朝方まで眠れなかったことが幾夜も続いたことでしょう。そして、15日に事業停止の決断をしました。ただ、まだ釈然としないのは13日と15日の間の14日の意思決定の過程が判然としません。13日に貴方と会った方々は、宏さんの元気ぶりと15日の事件(自己破産申請の準備)との間に、あまりの落差があることに唖然としています。想像するに、14日には貴方に強力な影響を与える恩人の助言があって決断されたのではないですか。

<ロワール・母袋氏の評価>

 自己破産申立書を読むと、「前原市波多江で企画したマンション工事5.1億円の工事代金の延滞が行き詰まりの始まり」と記述されています。事業主は特定目的会社です。売れなければ工事代金の回収できない契約になっていますね。企画の失敗、同地域の競争過多、販売力の劣勢などの要因があげられます。しかし、最大のネックになったのは販売提携先の組み合わせの失敗ではなかったのではないですか。タイアップしたロワール(株)(本社・福岡市中央区、代表取締役母袋智昭氏)では荷が重過ぎたということです。
 ロワールの母袋社長とのビジネスの関係は8年くらい前からですよね。母袋氏は実父が経営していた新生住宅㈱(任意整理)の基盤を継承して事業を立ち上げました。スタートは順調にみられました。だが、実父時代からのしこりが残っていたこともあり、銀行のいじめにあい、立ち往生していたことは周知ですよね。また、新生住宅時代からの優秀な人材たちをOB等がスカウトしていきました。結果として人材手薄に拍車をかけたのです。
 過去の因縁もあって、ロワールの弱点はメイン銀行の取り込みの失敗でした。ですから、8年前から宏さんから差し出された共同事業・販売代理事業は母袋氏にとっては命綱だったのです。同氏は常々、「高松社長には一生をかけて恩返しする」とオウム返しに語っていました。この感謝の気持ちは一点の偽りもなかったはずです。宏さん!!2代目の母袋氏の悪戦苦闘ぶりを目の当たりにして「支えてやろう」という気分に浸ったのは理解できます。 ただ、母袋氏も厳しい経営環境のなかでやつれてきていました。東京の金融機関から資金調達程度での事業はたかが知れています。心中では「会社に貸し付けしていた個人の金を回収できれば経営権を譲ってよい、M&Aに応じてもOKだ」と願っていました。M&Aという大勝負を成就できなかったことについて本人は、「自分の不徳といたすところだ」とコメントを残しています(この企業買収を巡って妨害した輩がいた)。
 宏さん!!だからロワール・母袋氏では無理だったのです。波多江の案件を企画する段階で、経営者が「会社を売っても良いなー」という迷いがあるような会社であれば、ビッグプロジェクトを完遂することは無理です。過酷な言い回しですが、相手を間違えました。皮肉にも5月15日にロワールも自己破産を申請しました。

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