新地哲己社長

　太陽光発電搭載型マンション事業を中心に手がける北九州市小倉南区の芝浦グループ（代表：新地哲己氏）。13日、同グループの(株)勇来は九州地区での韓国製電気自動車「テヤン」の販売を始めることを発表した。来月より予約を受け付け、納車は今年10月以降になる見込みである。
　今回、販売する電気自動車「テヤン」は韓国のCT&T社の製品。家庭用電源から鉛バッテリーもしくはリチウムイオンバッテリーに充電する。主なスペックは、最高速度は時速60キロメートル、一度の充電で鉛バッテリーの場合は50から70キロ、リチウムバッテリーの場合は100から110キロ走行可能である。車両本体価格は鉛バッテリーが230万円、リチウムバッテリーが298万円。もちろん、自動車取得税と自動車重量税は減税され、さらに電気自動車補助金申請の対象車でもある。

テヤン

　製造元である韓国のCT&T社は2002年に設立された。元々はゴルフ場にあるカートの製造から始まった。同社はカート製造で急成長、04年には韓国国内で70%のシェアを占めるまでに成長した。カート製造と同時に電気自動車の開発にも着手。今年初めに試作品が完成、9月より量産体制を図る予定だ。
　製造工場は韓国と中国に併せて2箇所ある。韓国の工場は年間1万台、中国・山東省の工場は年間5万台を製造できるキャパシティがある。将来的には10万台の製造を目指す予定だ。これにより韓国国内はもとより、日本とアメリカの大きな自動車市場の開拓を狙っている。
　現状、韓国とアメリカにおいて駐車禁止を取り締まるミニパトカーとして期待されている。まだ韓国ではテスト導入であるが、アメリカからは4,000台の受注があった。さらに2012年のロンドンオリンピックに照準を合わせ、イギリスへの積極展開も図っている。

九州地区独占販売代理店
芝浦グループ　(株)勇来
本社：北九州市小倉南区沼新町1-1-20
TEL：093-474-1727　FAX：093-474-1728
芝浦グループHP：http://www.shibaura-group.com/

CT＆T：http://www.ctnt.co.kr

【新田 祐介】

※記事へのご意見はこちら