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九大跡地、検討報告ごとに坪16万5千円の違い 「はじめに人工島ありき」の証明-2-
社会
2009年7月 8日 08:00

 役所が同じ土地をほぼ同じ時期に評価しながら、土地の値段が違うということがあるはずがない。しかし、福岡市役所が公表したふたつの「報告書」に掲載された六本松・九大キャンパス跡地の土地の価格は、大きく違うものだった。

 『アイランドシティ整備事業及び市立病院統合移転事業 検証・検討 』と『青果部市場再編・再整備事業 検討』は、吉田宏市長が就任して半年も経たぬ07年4月にスタートする。どちらもメンバーは福岡市職員で外部の人間は入っていない。結果報告の時期も同年9月と同じである。

 こども病院移転候補地は、九大・六本松キャンパス跡地、九大・田島寮跡地、当仁中学校跡地、そして香椎副都心土地区画整理地。青果市場の移転候補地として検討されたのは、九大・六本松キャンパス跡地、箱崎九州大学跡地、香椎操車場跡地、福岡空港周辺、香椎ポートパーク、箱崎埠頭、金武地域である。六本松の九大キャンパス跡地は、どちらの候補地にもなっていたということになる。

 候補地として検討するにあたり、周辺環境や面積などが重要な要素となることは当然だが、土地の購入費用が最大の問題であることには議論の余地がない。九大・六本松キャンパス跡地の土地価格については、同じ時期にこども病院と青果市場というふたつの施設の検討対象となっていたのであるから、当然同じ金額となっているはずである。(青果市場の候補地検討は業界側で組織された『青果部2010検討委員会』が行なったとされるが、基礎的データを提供したのは市側である。)

 しかし、ふたつの『報告書』に記された九大・六本松キャンパス跡地の土地の価格は大きく違っている。青果市場の検討報告書では1㎡あたり35万円、こども病院の検証・検討報告では1㎡が40万円となっていた。前者は近隣実勢価格から、後者は近隣公示価格を参考にしたとしている。いずれにしても1㎡あたり5万円、一坪では16万5,000円もの違いがあることになる。所管局が違うとはいえ、福岡市が同時期に公表した『報告書』でありながら、これほど土地価格が違うということが許されるのだろうか。人工島の税金による土地購入をあせった市側が、移転候補地の土地価格を適当に扱ったということなら「はじめに人工島ありき」を証明するものでしかない。

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【市政取材班】

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