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【地方からの提言】岩崎産業・岩崎芳太郎社長が語る日本政治の本質(2)
特別取材
2009年8月 7日 08:00

 ―やはり中小企業の経営者が自分の身を守るためには、企業努力以外にも政治に対する主張をきちんとすべきですよね。

 岩崎 たしかに、昭和30~40年代というのは、商売人や農業関係者などが国の仕組みに自分の主張を入れるために団体を作っていきました。選挙制度と同様におかしいと思うのは、政治家が国家権力からお金をもらって政治をするということです。これは絶対に間違っていると思います。

 政治の本質というのは、色々な階層や地域に対する富の分配のある種の争いですから。その争いを民主主義というルールのなかでちゃんとやるのが政治なのに、いつの間にか政治の本質を変えています。

 一番悪いのはマスコミだと思います。いつの間にか「族議員」という言葉ができましたが、政治の本質からするといるのが当たり前です。無い国は無いでしょう。

 自由民主党という一番常識的な配分をする調整機能をもった政権政党が、突然、訳の分からない政党に変わったことからおかしくなったのです。

 ―昔は尊敬する政治家もいましたが、今は名前を挙げるほど価値のある人はいません。岩崎社長はどのような政治家に共鳴していましたか。

 岩崎 私は田中角栄も大平派も評価していますよ。少なくとも、外交においては非現実的な福田派のようなタカ派ではないですから。

 所詮、政治というものは法を犯さず、かつ民主主義のルールのなかで配分を皆で競い合う世界です。そんなに清廉潔白なものをイメージしてはダメでしょう。時間もかかるし失敗もある。それがいつの間にか、「政治は清いものだ」という間違ったイメージというか、官僚制がもっている無謬性みたいな神話を政治の世界に持ってきました。

 「小泉構造改革は失敗だった」と思っている政治家が山ほどいるにもかかわらず、麻生氏が郵政民営化の問題でたたかれた瞬間に主張をひっこめた。政治家であれば、堂々とあれは失敗だったと言えば良かったのです。

(了)

【聞き手:弊社代表・児玉 直、文・構成:大根田康介】


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「地方を殺すのは誰か」
著者:岩崎芳太郎
発行:PHP研究所
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