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選挙レポート

政権選択選挙の裏側(10) 40日間密着・福岡5区民主党の戦い
選挙レポート
2009年9月21日 09:00

 B氏を中心に、自転車行脚は続けられた。若い力を選挙区民に届ける。楠田大蔵を選挙区民に知ってもらう。そのためだけに、今日は春日、明日は太宰府と選挙区内をとにかく走り回った。
 一方で、連日朝立ちを行ない、最後のアピールを重ねた。事務所内でも配布するためのリーフレット、マニフェストの折り込みを、朝7時から、遅いときには夜10時、11時まで行なっていた。支援者への電話による最後のお願いも、連日重ねられた。楠田候補自身も、ときには自転車に乗り、ときには街宣車から声を出し、夜は最終電車が通過するまで駅立ちを敢行していた。楠田陣営は最後の力を振り絞っているかのような総力戦を展開していたのだ。
 その頃には、以前のようなまとまりのない陣営ではなくなっていた。内務は企業経営者A氏が、若者自転車部隊はB氏が力強くとりまとめていたからである。もう、陣営内でもめているときではないことは、誰もが理解していたのだ。今、何をするべきか。これがはっきりしている以上、迷うことなく全力を尽くすのみ。陣営は一致団結していた。そして選挙まであと4日、8月27日を迎える。
 この日、楠田候補の総決起大会が行なわれた。筑紫野市上古賀にある筑紫野市文化会館がその会場だ。スタッフは夕方から会場の設営を行なっていた。約1,000人収容のホールを借りての大会である。正直言って、どれくらい人が集まってくれるのか不安があった。広い会場だけに、埋まり具合がまばらだと目立つ。何となく元気がないような感じがする。本当に大丈夫か、と不安をあおるようなことにもなりかねない。支援者の熱意に賭けるしかないのである。
 陽が傾きかけた午後5時ごろ、徐々に人が集まり始める。開場は6時。1時間も前から来場してくれているのだ。老若男女を問わず、ときには大型バスを貸しきって多くの人が集まってくる。午後6時には駐車場が満車になった。開演時間の6時半には、少し離れたグラウンドの駐車場までいっぱいになった。多くの支援者が来てくれている。スタッフの不安はきれいに拭われた。
 来場者の、少し熱を帯びたような表情から、楠田候補の小選挙区勝利への期待がうかがえた。会場のあちらこちらで、今度は大丈夫だろう、という声が聞かれた。そして総決起集会が始まる。

(つづく)

【柳 茂嘉】


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