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迷走続くJAL、もはや法的整理しかない(3)

[ビジネス最前線]

~破綻寸前のJALが、外資に突然大モテになったわけ

<外資から熱烈なラブコール>
 政府内で法的整理策が浮上しているにもかかわらず、日本航空(JAL)が米アメリカン、デルタの両航空大手から熱烈なラブコールを受けている。両社とも幹部が来日してPRにつとめ、破綻寸前のJALに出資を表明した。しかし、どうもきな臭い。外資系航空大手の動きの裏には意外な仕掛け人がいそうなのだ。
 アメリカン航空の親会社であるトーマス・ホートン最高財務責任者(CFO)は11月12日、報道各社のインタビューを受けて、米大手投資ファンドのテキサス・パシフィック・グループ(TPG)と組んでJALに1,300億円の出資を打診していることを明らかにした。このうちアメリカン航空は300億円、TPGは1,000億円を出資する。
 JALは現在、アメリカン、英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)とともに国際的な航空連合「ワンワールド」を構成しており、アメリカンはJALにとって同じ航空連合に属する従来からの提携相手である。ちなみに全日本空輸は米ユナイテッド航空、独ルフトハンザなどと、JALとは別の航空連合「スターアライアンス」を構成している。
 アメリカンが気前のいい提案をしてきたのは、ライバルのデルタ航空がJALに触手を伸ばしているからだ。デルタ中心の航空連合「スカイチーム」は、欧州では仏蘭合作のエールフランスKLM、伊アリタリア、露アエロフロートなどが加わるが、今後旅客需要が伸びそうなアジアでは大韓航空くらいしか仲間がいない。そこでデルタは、窮状にあるJALに強烈なモーションをかけているのである。
 アメリカンのホートンCFOは「もしJALがワンワールドからスカイチームへ移るとすると、まかなえないほどのロスが生じる。カネがかかってとてもリスキーな行為だ」と牽制する。乗り継ぎや発券、マイレージなど重なり合った業務を解消するには、コンピューターシステムや窓口に大きな負担になるという。

(つづく)

【神鳥 巽】

【主要な航空連合】

《スターアライアンス》
全日空、アシアナ航空、中国国際航空、上海航空、シンガポール航空、タイ国際航空、ニュージーランド航空、ルフトハンザ航空、スカンジナビア航空、オーストリア航空、スイスインターナショナルエアイランズ、ユナイテッド航空、USエアウエイズ、エジプト航空、など。

《スカイチーム》
大韓航空、中国南方航空、エールフランスKLM、アリタリア航空、アエロフロート航空、デルタ航空、アエロメヒコ航空、など。

《ワンワールド》
日本航空、キャセイパシフィック航空、カンタス航空、ブリティッシュエアウェイズ、フィンランド航空、アメリカン航空、ロイヤルヨルダン航空、など。


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