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隠された?香椎幼稚園の存在(上) 【福岡女子大改革の闇】(1)
社会
2010年1月26日 08:00

 公立大学法人 福岡女子大学(以下、福岡女子大)の改革に伴い香椎幼稚園が閉園される問題で、県職員および福岡女子大が“意図的に幼稚園の存在を隠していた疑い”が強まった。閉園の危機にある香椎幼稚園
 福岡女子大の山田副理事長への取材で、2008年12月10日、同副理事長が口頭により同幼稚園を運営する「学校法人筑紫海学園」の理事たちへ、幼稚園の土地を、大学側に返還させる可能性を示唆していたことが分かった。このことについて、同副理事長は「福岡女子大としての判断によるものだった」と回答した。

 同年11月に、福岡県は「福岡女子大学改革基本計画(以下、改革基本計画)」を作成。そこには、大学改革を行なう場所について触れられていない。12月5日の県議会において、麻生県知事は「現在地を含め検討している」と発言、さらに同12日の県議会文教委員会でも、天野私学学事振興局前局長と添島学事課前課長(現在、私学学事振興局長)が、ともに知事同様の発言をしている。現在地で福岡女子大改革を行なう場合、土地返還を求める可能性がある香椎幼稚園については触れられていないのだ。
 なお、改革基本計画の準備委員会には、県から海老井副知事、天野前局長の2名が参加。福岡女子大からは、理事長と2名の理事が参加している。香椎幼稚園の土地返還の可能性について、県が知らなかったとは考えにくい。

(つづく)


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