福岡大学(福岡市城南区、衛藤卓也学長)と独立行政法人理化学研究所(埼玉県和光市、野依良治理事長)は2月2日、インスリン投与に代わる重症糖尿病の根本治療法をマウスで確立したと発表した。
福岡大学医学部再生・移植医学(安波洋一教授)研究グループと、理研免疫・アレルギー科学総合研究センター(谷口克センター長)免疫制御研究グループの谷口克グループディレクターとの共同研究成果によるもの。
糖尿病の重篤な患者の根本的な治療法と期待されている膵島(すいとう)細胞の肝臓内移植の際に起こる拒絶反応メカニズムに、核内タンパク質として知られている「HMGB1」がかかわっていることを突き止め、さらに血中のHMGB1量を測定して移植拒絶反応の発症を判定する方法や、HMGB1抗体の投与による重症糖尿病の治療法をマウス実験で確立した。
肝臓の門脈内注射で治療を行なうことができる膵島細胞移植は体への負担が極めて少なく、頻繁に実施するインスリン注射に代わる根本的な治療法として注目されている。今回の研究成果は、糖尿病治療に画期的な進歩をもたらすことができると期待されている。
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