【特別企画】これからの地域振興策(7)~基盤整備の重要性「都市計画」 |
[脱藩官僚 縦横無尽]
2010年02月09日 08:00 更新
あまり注目されてはいませんが、都市計画も行政が行なう大事な仕事です。たとえば、横浜市は造船所用地を再開発した「みなとみらい」地区や山下公園、横浜中華街など港と市街地が一体となった観光地としてとても魅力がありますが、1970年頃の計画では近くを高速道路が高架方式で建設される予定でした。しかし、当時の横浜市長は、半地下方式で高速道路を建設するよう国の計画を修正させました。もし、一番費用が安いという理由で高架方式で建設されていれば、高速道路が障害物となって今のような発展はなかったでしょう。
70年頃の横浜は東京に通勤する人が多く、昼間人口はマイナスでした。そこでビジネスの拠点を作ろうということで、当時の市長が造船所用地などをみなとみらい地区として再開発したのですが、東急東横線の路線を移すなど非常に大規模なものでした。83年に造船所が移転してから本格的に整備が続けられ、93年にはランドマークタワーが完成。そのころにバブルがはじけ、開発が進まない時代が続きました。
02年の市長選挙の際には、大規模開発に反対する中田前市長に現職市長が破れたのですが、その後の景気回復もあって、今ではオフィスビルやマンションが林立しています。計画段階から40年以上が経過していますが、みなとみらいの開発がなかったとすると、横浜の発展は非常に小さなものとなっていたと思います。将来をにらんだ長期の計画を立てることは困難なことですが、町の発展に大きな影響を与える大事な仕事です。
役割は随分と大きいのではないかと思います。
(つづく)
木下 敏之
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□木下敏之行政経営研究所代表 □前佐賀市長(1999.3~2005.9)
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