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原発頼りの電力供給  ~川内原子力発電所の現実~(1)
社会
2010年4月20日 08:50

川内原子力発電所 手前が1号機、奥が2号機 九州電力・川内原子力発電所は、鹿児島県薩摩川内市久美崎の川内川河口に建設された、玄海(佐賀県玄海町)に次ぐ九州では2か所目の原発である。対岸には火力発電所である「川内発電所」も存在する。
 1964年に川内市(当時)が原発誘致を決議。九電は70年に1号機、77年に2号機建設計画を発表し、電源開発調整審議会の承認を経て、順次建設された。1号機が84年、2号機が85年に営業運転を開始しており、誘致決議から20年をかけて整備されたものだ。


 原子炉の型式は、1号機、2号機ともに「軽水減速・軽水冷却加圧水型」で、一般的には加圧水型軽水炉と呼ばれる。原子炉内にある低濃縮ウランの核分裂によって発生する熱で蒸気を作り、その蒸気の力でタービンを回して発電させる仕組みだ。1次冷却材、2次冷却材ともに軽水を使う。軽水とは「水」のことだ。


 1、2号機ともに89万キロワット、計178万キロワットの発電量を誇り、九電の資料によれば、九州全体の発電量の約13%を占めているとされる。ちなみに玄海原発は、1号機から4号機まで建設されており、合計347万8000キロワットの電気出力となっている。
 川内と玄海の両原発で、九州全体の約4割の電気をまかなっていることになり、電力供給を原発に頼る現在の状況は明らかだ。


 原発は「国策」として推進されてきたが、最大の問題がその安全性にあることは言うまでもない。
 今年1月、川内原発で死者1名を含む7名の死傷者を出す事故が起こった。事故を振り返るとともに、川内原発での過去の事故例についても確認してみたい。


(つづく)


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