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患者の半数がサプリメントを併用、日本薬剤師会が実態調査
社会
2010年7月 2日 11:17

 日本薬剤師会がこのほど明らかにした服用薬(医療用医薬品・OTC医薬品・サプリメント)の飲み合わせを調べた調査によると、医療機関で処方された医薬品とサプリメントを併用する患者は5割以上にのぼることがわかった。サプリメントの利用目的は、病気予防や健康増進などで、入手のきっかけは「テレビや雑誌などの広告を見て」や「家族や知人から貰った」などで、改めて患者がサプリメントを利用していることを主治医や薬剤師が認知していない実態が明らかになった。
 調査は、東京大学大学院薬学研究科の草間真紀子助教との共同研究により、処方薬、OTC薬、サプリメントの併用に関して使用実態を把握するために、平成21年10月から12月までの3カ月間にわたり広島県内の保険薬局で実施し、患者508名から回答を得た。
 それによると処方薬を使用している患者数は493名で全体の97%となった。そのうち5剤以上の処方薬を日常的に服用している多剤併用は62%、OTC薬の服用は36%、サプリメントの服用は56%。また、服用薬の飲み合わせでは、処方薬とOTC薬の併用が35%、処方薬とサプリメントの併用が53%、3種類の併用が15%となった。一人あたりの平均薬剤数では、処方薬6.6剤、OTC薬1.6剤、サプリメント1.8剤であった。
 ブラウンバッグ運動とは、1990年代に米国の患者情報教育協議会(NCPIE)が開始した医薬品の適正使用を目的とした活動。薬剤師が患者に茶色い紙袋を渡して「これに服用薬を入れて持ってきて下さい」と呼びかけたことから、この名称で呼ばれている。
 米国のブラウンバッグ運動は、薬局を利用しない人や、複数の医療機関や薬局から別々の処方薬やOTC薬を購入している人も対象にしており、サプリメントとの併用などで重篤な副作用が判明する場合があるが、日本での調査は、比較的薬剤師との信頼関係ができている患者を対象にしているので、重篤な有害事象につながるような事例は見つかっていない。このため日本薬剤師会では、「薬剤師はサプリメントの情報を収集して知識を深める必要があるが、メーカー側も情報提供に協力してほしい」と話している。

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