林野庁の補助事業である木構造振興株式会社では、10年度住宅分野への地域材供給シェア拡大総合対策事業における「地域型住宅づくり」により、地域材を生かした地域型住宅づくりに関する事業を、10年６月21日～７月５日まで募集した。応募のあった41件の中から外部有識者などによる審査委員会の審査を経て、別紙の11件を採択した。
　同事業は、これまで地域材を活かした地域型住宅づくりを推進している各地域の製材業者、地域工務店、設計者などによるグループに対し、地域材の利用拡大に寄与する新たな地域型住宅づくりの事業を公募し、地域の生活スタイルや風土に根ざし優れた提案事業について、それを補助し、地域材と地域型住宅の普及促進を図ることが目的である。採用１案件につき最大700万円の補助金が下りる。
　採用11件のうち、九州地方関係では、熊本県の「熊本の山の木で家をつくる会」と鹿児島県の「屋久島大屋根の会」の応募事業が採用された。
　今年で２回目の応募事業であるが、来年度については「応募の計画については、未定です」と同社側はコメントしている。国家を挙げての国内産木材の使用を促進していることもあり、今後も同事業は、継続していくであろう。

【河原　清明】

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