戦後最多の７人が立候補するといわれている福岡市長選。さらに、10月31日の告示を目前に控えた今、立候補予定者が８人になる可能性が高まった。

　８人目となるのは、元会社員で現在、市民運動を展開している内海昭徳（うつみ あきのり）氏。内海氏のHPによると、同氏は1978年に東京で生まれ、筑波大学国際総合学類卒、京都大学大学院修士課程を中退した。
　また、選挙準備を手伝う関係者によると、９月末で勤務先のNR JAPAN株式会社（本社：東京都渋谷区、盧 在洙［ノ ジェス］代表）を退社し、10月中旬には立候補意思を表明する記者会見を開くという。

　３日、内海氏は福岡市内において、自身が展開する活動「DREAM CITY FUKUOKA」の発足式を開いた。講演のなかで同氏は、「第２の明治維新、世界のルネッサンスを起こす」として、そのモデル都市が福岡であるとした。
　さらには、福岡市長選の争点になっている人工島事業に触れ、同地に世界一の大学を作り、全世界の知が集結する学術研究都市を目指す、新しい建築様式を用いた産・学・住の複合住宅を作るなど、市政ビジョンと見受けられる内容が含まれていた。

　その前日（２日）には、同じく福岡市内で行なった懇親会のなかで一緒に壇上に上がった後援者から、内海氏が福岡市長選に立候補する旨の発表があり、内海氏に確認したところ、それが事実であることを認めた。もし同氏が立候補すれば、最年少の候補者となる。まさに駆け込みの出馬となるが、同氏の講演・活動には浮動票の中核と言える若年世代の参加者も多く、その参戦は少なからず影響を及ぼすだろう。

*記事へのご意見はこちら