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福岡への提言

持株会社体制へ移行 市場縮小に泰然と挑戦~越智産業(株)越智社長
福岡への提言
2010年11月19日 08:00

越智産業(株) 代表取締役社長 越智 通広 氏

<持株会社設立の意図 経営指導層の若返りを>

越智産業・本社社屋 1955年に越智文哉氏が建材販売を目的として創業したのが越智産業株式会社の始まり。株式会社越智商店として法人化されたのが58年10月。その後は北九州営業所を皮切りに、九州各地および山口県に店舗網を展開。70年代末までには九州ナンバーワンの建材商社へと成長を遂げた。
 80年代後半からはM&A戦略を展開する。90年代には四国・中国・近畿地区に営業所を開設し、96年2月に福岡証券取引所に上場した。さらに05年には東京営業所を開設。08年には、北海道札幌市の株式会社松井(ストーブやボイラなどの燃焼機器、家庭向け日用品卸売)を傘下に収めるなど、現在では同社および連結子会社13社により企業グループが形成されている。
 建材住設販売、生活用品販売、木材加工の3事業を主軸としている同社だが、2010年10月に持株会社を設立した。「持株化した理由は、これまでとは異質の事業部門も入ってきて、従来の『越智産業』だけでは括りにくくなったのがひとつです。もうひとつは、ホールディングカンパニーを上場させ、越智産業を非上場化することで、多少なりとも早く経営管理層に若手を投入しやすくなると考えたからです。我々としては、40代の人たちに早く経営管理を勉強させ、経営指導層の若返りを図ろうと思っています」と越智社長は語る。

<シェアを守るM&A 福証に上場する意味>

 当面、住宅のマーケット全体の大きな動きはないだろうと踏む越智社長。「そうなると、どれだけ企業の価値を高められるかでしょう。やはり、リフォーム関係の需要を取り込むことが必要になってきます」。
 同社は福証に上場し地場経済を牽引する1社。しかし、今では全国展開しており、業界内での知名度も高い。このまま取引の少ない福証にとどまる意味はあるのか。越智社長は以下のように語る。
 「もともと『九州の越智産業』として地元の企業だということをより強く打ち出すために福証に上場しました。そのころシェアは九州がほとんどでしたが、たしかに現在では全国どこでも売上が立っている状況で当時とは大きく変わりました。ただ、いずれにせよ、地元の経済が元気になることが我々にとって最終的にはプラスになります。
 一時期、同業他社が九州にすごい勢いで進出してきたことがあり、シェアを守るという意味でのM&Aをしてきた面はあります。また、買収先が本当に良い会社だったからというのもあります。とにかく、九州エリアのシェアは当社にとって大事ですから、他のエリアを攻めつつ九州エリアを守るという2面のM&Aをしてきました。
 せっかく福岡というロケーションがあり、『アジアの玄関口』と打ち出していますから、たとえばアジアの投資家を呼び込むとか、アジアの企業を上場させるとか、東アジア全体に向かってどういうことができるのか真剣に検討していく必要があるでしょう」。

<プロフィール>
越智 通広 (おち みちひろ)越智 通広 (おち みちひろ)
1957年福岡市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、79年福岡銀行入行。87年越智産業入社、89年同社取締役経理部長を経て、91年同社代表取締役社長に就任した。

<会社概要>
越智産業(株)
代表者:越智 通広
所在地:福岡市中央区那の津3-12-20
設 立:1958年10月
資本金:6億5,419万円
TEL:092-711-9171
URL:http://www.ochisangyo.co.jp/


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