福岡県警が、11月26日に指定暴力団・工藤会と密接な交際をしていたとして、建設業の３業者を県などの自治体に通報し、ホームページで公表した。公表された業者は、岩永工業（北九州市小倉南区）、豊進工建（築上町）、西座建設（みやこ町）で、各自治体は公共工事から３業者を排除する方針だ。この件に関して、岩永工業の岩永透社長は、次のように今回の件を説明し、不服申し立てを行なう姿勢を見せている。

　事の発端は、岩永工業と豊進工建の役員が、指定暴力団構成員宅において開催された同人の自宅新築祝の宴会に出席、飲食したこと。県警により、暴力団構成員と「密接な交際を有し、または社会的に非難される関係を有しているとき」に該当する事実があることを確認したとされた。
　この件に関して、岩永社長は「新築祝いに出席したのは事実です。その新築物件は、取引がある不動産業者からの依頼で建築しました。このあとで、この物件が暴力団関係者に販売されたようです。この件はまったく知りませんでした。豊進工建も聞いたこともありません。この購入者の新築祝いがあるということで、不動産業者から出席の依頼を受け、出席したところ関係者とわかったのですぐに帰りました。県警から呼び出しを受け、行ったのかと問われましたので、行ったことは事実ですから、行きましたと答えたところ、今回の公表に至りました」と語っている。さらに、これ以前も、以後もこの新築祝いを催した関係者とは会っていないということで、通常の関係はまったくないと否定している。
　岩永社長は、「業者に依頼され、建設した物件を誰が買うのかまでは把握していません」と、今回の件で、「不服申し立てを行なう」と、語っている。

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