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「雫の湯」400kgボイラー爆発事故(2)~吹っ飛んだのは代金未納ボイラー
社会
2011年3月24日 07:00
 2010年12月に福岡県志免町のスーパー銭湯「雫の湯」でボイラーの爆発事故が起きた。ご記憶の方も多いだろうが、一歩間違えば人命に関わる事故になりかねない事故だった。その後、現地での状況を調査すればするほどこの事故は未然に防げたもので、人災以外の何者でもないことがはっきりしてきた。このスーパー銭湯の経営者の"論外な対応"を明らかにしていこう。

<代金未納・メンテナンス契約無のボイラーが爆発>
スーパー銭湯「雫の湯」(福岡県志免町) この事件を調べるに当たり、まずこの爆発したボイラーの設置業者O社へのヒアリングを2011年2月に行なった。

 O社の代表は、「今回、当社が製造、設置したボイラーがこのような事故を起こしたことに対しては申し訳なく思っている。当社として出来ることは、金銭的なことも含めて全力で当たらさせてもらいたい。ただし、現在、事故原因を粕屋警察署や労働局が調査中で、その原因が特定されない限り動けないし、また企業保険での対応が進まない状況だ」という。

 O社の代表は、弁護士などは立てず原因、責任が明確になれば誠実に対応していくという姿勢を前面に出していた。事前にボイラーの管理・メンテナンスをきちんと行なっていれば今回のような爆発事故は通常有り得ないというボイラー技師免許を持つ人物からコメントを取っていたため、そのことについても聞いてみた。

 すると、「メンテナンスどころか昨年初旬にボイラーを納品してその代金を支払ってもらっていない。本体代金をもらってないのに、メンテナンス契約を結ぶことは有り得ない」との返答が得られた。

爆発した「雫の湯」ボイラー室の外観 つまり、宮崎氏はスーパー銭湯の心臓部ともいえるボイラーの代金を支払わずに営業を続け、利益を上げ続けていたということになる。
 そして、事業者であれば当然施設設備の管理義務もある訳だが、少なくともこのボイラーに関しては、何ら管理がなされていなかった可能性が非常に高いことが分かってきた。

(つづく)

【神田 将秀】

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