ンタル
今回のデンタルクリニック裁判について、ある関係者によれば「医療法人樹啓会(シティデンタルクリニック)の元同会相談役財務部長・中本春起氏の経理・財務関連の所業を、同会の矢野匡理事長は把握できていなかった。そのため、負債はみるみる膨れ上がっていったようだ」という。その所業の内容とは、二重リースやオーバーローンといった不正な手口だったと言われている。
事業拡大のための新規開業や設備投資の資金は、金融機関の融資でまかなう方法が一般的。ただ、資金繰りが厳しい会社などは二重リースという方法を用いる場合がある。二重リースの仕組みは、既存の設備を所有するA社が、リース会社B社に設備を売却してその代金を得る。その段階でリース資産の所有権はA社からB社に移っているため、A社はそのリース資産を「占有しているだけ」の状態となる。その所有権のない占有しているだけの資産を第三者のC社にリースバックすると、罪に問われることになる。
年間で1,000本以上のインプラントを手掛けていた矢野氏は、中本氏を大いに信用していた面もあるし、自身が経営にまで目が行き届かなかったという面もあるだろう。リース書類やその他契約書類の押印も任せっぱなしにしていたようだ。「こうした経理・財務面の不備が、のちに税理士の指摘などによって判明したようだ」(関係者)。
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