本編(25)で既報のとおり、チヨペット社の九州工場チヨペットファクトリーは過去において、ペットフード製造に必要な化製場の許可を取得せずに違法操業を続けていたことが明らかになっている。福岡県南筑後保健福祉環境事務所に確認したところ、「今も許可を受けた事跡はない」としていた。
同事務所は先ごろ、NET-IBを見たとされる読者からチヨペットファクトリーの違法操業について、事実確認の問い合せを受けていた。その際読者は、同事務所から「チヨペットファクトリーはペットフードの製造は行なっていない」との回答を得たそうだ。その根拠について同事務所に確認したところ、同事務所は操業の事実を突き止めるために6月に入ってからチヨペットファクトリーを一度訪ねたらしい。そのとき操業の事実を確認できなかったために、消費者には操業していないと回答したもようである。ただ、工場は平日もシャッターが下ろされており、外からでは操業の事実は確認できない。記者が6月14日に同工場に電話を入れた際には、工場責任者の野口氏は出勤しており、「忙しい」と繰り返していた。何がそんなに忙しいのか、操業の事実を確認したところ肯定も否定もせず、「本社(大阪)に尋ねてくれ」の一点張りだった。
福岡県南筑後保健福祉環境事務所では、NET-IBに対して「もう一度確認する」とした後、先週14日以降、同工場を訪問して野口氏に操業の有無を質問している。それによると、過去に操業の事実はあるが、現在は(ペットフードの)製造は行なっていないとの回答があったという。ただし工場内を確認したわけではないらしく、あくまで野口氏から口頭で確認をとったに過ぎないようだ。
同事務所では、「(無許可操業が明らかとなったため)今後さらに聞き取りを行ない、(相応の)指導を行なっていく」としている。しかし今も本当に違法操業が行なわれていないのかどうか、現場を確認したわけではなさそうなので、事実は定かではない。立ち入り検査を行なう権利は同事務所にはないとのことで、事実上、チヨペット社の言いなり状態のようだ。
縦割り行政の弊害といえばそれまでだが、過去において産地偽装の疑いさえちらつく同社だけに、早い解決を望みたいものだ。
【田代 宏】
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