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100%自家発電で出発 第8回 ひかり祭り(8月5日~7日)
社会
2011年7月28日 07:00

 8月5日(金)から7日(日)までの3日間、神奈川県相模原市緑区(旧藤野町:ふじのまち)の廃校になった小学校を会場に「ひかり祭り」が開催される。廃校に希望のひかりを灯す芸術祭として8回目を迎える「ひかり祭り」は、今回新たな取り組みとして電力会社の電気を一切使わない100%自家発電による開催が試みられる。
 電力の完全自給は、地元の有志団体「藤野電力」の協力によるもので、バイオディーゼルおよび太陽光発電システムが使用される。限られた電力供給のもと余分な照明はつけないため、参加者には懐中電灯やランタンなど必要な照明を各自持参することが呼びかけられている。

 会場となる藤野は多くの芸術家が集う町として知られる。古くから村歌舞伎などの伝統芸能があり、1944年(昭和19年)頃の太平洋戦争の末期には画家、美術評論家、オペラ歌手、小説家などの芸術家たちが疎開してきたことで、芸術の町としての藤野が芽生えた。
ひかり祭り 今回で8回目を迎える「ひかり祭り」は、主催団体の「牧郷(まきさと)ラボ」が、閉校した旧牧郷小学校を再生し、山のみどりに囲まれた明るく静かな木造校舎を、作業場・アトリエとして芸術家たちに提供することから始まったアートフェスティバルだ。牧郷ラボで活動するメンバーはそれぞれが独自の活動範囲や事業背景を持つ芸術家だが、「ひかり祭り」を通して、地域活性化に寄与することを共通の目標としている。

 芸術活動の場が誕生したことで藤野には芸術家の移住者が増え、その移住者間交流によるまちづくり支援の観点から「相模原市藤野芸術村メッセージ事業」がひかり祭りを共催する。自治体による支援事業は、旧藤野町が2007年3月の市町村合併で相模原市に編入される前から取り組んできた「藤野ふるさと芸術村メッセージ事業」の構想を引き継ぐもので、スタートしてから今年で25周年を迎える。
 
 第8回ひかり祭りのテーマは「出発〜Art is Light」。11年3月に起きた東京電力福島原発の事故を背景に、電力会社の電気を一切使わない100%自家発電による地域のお祭りが、次世代のあり方のひとつを示唆する。11年8月5日(金)から7日(日)の3日間、混沌の時代において希望のひかりが灯される。

【児玉 崇】

▼関連リンク
「ひかり祭り」公式ホームページ


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