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竹原信一氏・特別寄稿

前阿久根市長・竹原信一が語る「ひどすぎる国家のしくみ~その6」~恐怖の全体主義国家(後)
竹原信一氏・特別寄稿
2011年9月27日 07:00

<村木事件を凌ぐビデオの改ざん>
 前橋地方裁判所における大河原宗平氏の裁判では、証拠ビデオを詳細に検討することもなく、裁判官が警察側の言い分をすべて認めて敗訴しました。撮影の失敗が警察側のメリットになったわけです。しかし、その後、証拠ビデオをその道の専門家に見せたところ、たちまち青ざめて「警察が証拠ビデオにここまでの改ざんをするとは」と言い、「自分には家族がある。ここまでする警察は恐ろしい。関わらせないでくれ」と、この件への関与を断ってしまいました。
 また、弁護士も全員、依頼を断りました。「警察が証拠の改ざんをするのは当たり前、この裁判には勝てない」と言うのです。ですから、今回は弁護士抜きの裁判になりました。

経緯を語る大河原氏 大河原氏の支援者がビデオの解析に取り組みました。7年前、警察が最高の技術を投入して作り上げた改ざんビデオを、このところの劇的な進歩で家庭用のパソコンソフトで分析できるようになったのです。デジタル画像に再変換し、150分の1秒の映像をひとコマずつ見ることができます。結果、数多くの改ざんの証拠が見つかっています。
 つい先ごろ、証拠映像を改ざんして女性官僚を犯罪者に仕立てた検察官が珍しく有罪になりました。今回の改ざんビデオはそれをはるかに凌ぐ、警察の巧妙かつ悪質な、組織犯罪の決定的証拠です。しかし、おそらく裁判官は例の如く、自らの出世のために証拠を無視するでしょう。警察の組織犯罪を認定する判決を出せば、その裁判官に出世の道は閉ざされてしまいます。

<恐怖の全体主義国家>
 「いっそのこと、支援者ともども全員死んでくれれば良い」。警察はこのように考えているに違いありません。これまで頻繁にやってきたように、記者クラブを利用しての社会的な抹殺もねらっていることでしょう。警察はNシステムによる行動監視や携帯の不正盗聴常習犯です。この国には、警察の組織犯罪を取り締まる力はどこにも存在しません。まさに無制限の暴力装置です。

 深く腐敗したこの国に関わりながら正義を貫くということは、それこそ命がけの業です。皆さんは政治家が政治をしていると本当にお考えでしょうか。政治家が法律を作っているとお考えでしょうか。皆さんの票が生かされたことがあるでしょうか。

 2002年10月、国会の爆弾男と言われた石井 紘基(いしいこうき)衆議院議員が暗殺されました。石井議員は官僚組織が巧妙に国民の財産を吸い上げている事実を暴露し続けました。日本病と呼び、「この国は末期のソ連に似ている」と、語りました。公務員組織の不正を追求する者は抹殺される。日本は紛れもなく、恐ろしい全体主義国家なのです。

(了)

【竹原 信一】

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▼関連リンク
・IWJ対談 【動画】 武田邦彦×岩上安身×地藤健二×大河原宗平×仙波敏郎×竹原信一(その1) (その2) 
【動画】元群馬県警・大河原宗平氏が語る『警察の闇』(1)

<プロフィール>
竹原 信一 (たけはら しんいち)
竹原信一氏前阿久根市長・1959年、鹿児島県生まれ。元航空自衛官(88年退官)。阿久根市議を経て08年、阿久根市長選で初当選。ブログでの情報発信や市職員の給与明細全面公開など数々の"掟破り"の手法で市政改革に取り組んだ。11年、市長リコールにともなう出直し選挙において864票差で敗れ失職。同年、鹿児島県議選に出馬するも落選。

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