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高島市長へ愛の告知

リーダー都市の新魅力へ 水際を見直そう(前)~シリーズ第42回
高島市長へ愛の告知
2011年10月19日 07:00

 以前、同「愛の告知」シリーズにて、建築家の有馬裕之氏とランドスケープアーティストの石原和幸氏のコメントを交えた、福岡市の川および港湾に対する提言を掲載した。川に海と、これだけ水辺に囲まれた都市でありながら、その水辺がまったくと言っていいほど活用できていないのは、何とももったいない限りである。

 今回、福岡市における水辺利用の可能性について、福岡都市建設協同組合の藤田義人理事長のコメントを交えながら、2回に分けて考えていく。

<那珂川水上バス>

那珂川 福岡市の中心部を流れる二級河川「那珂川」は、下流域に福岡の台所「柳橋連合市場」や、大型商業施設「キャナルシティ博多」といったを擁するほか、2手に分流して九州最大の歓楽街「中洲」を形成している。夜間、中洲の両岸に立ち並ぶネオンや屋台の灯りが川面に映し出されるきらびやかな光景は、福岡市の夜を象徴する風景である。

 福岡市における河川の代表格と言っても過言ではないこの那珂川では現在、天神とベイサイドプレイス、能古島などの区間を行き来する「福博みなとであい船」や、「ベイサイドサファイア」「花天神」といった水上バスが運行している。だが、これらの水上バスは、河川を利用するという特性上、どうしても天候や博多湾の潮位によって運行の可否が大きく左右されてしまう。

 その問題をクリアしたうえで、那珂川を福岡市の水上交通の柱として、市内の恒久的な交通渋滞の緩和や、救急ルート・緊急輸送路の確保、新たな水上レジャースポットの創出に利用しようという構想が、福岡建設協同組合から提案されている。

藤田 義人 氏 「那珂川の最下流、博多港との境の部分に、水門を設置します。これによって、那珂川の水位を一定の高さに管理しようという計画です。博多湾が穏やかなこともあって、現在の技術であれば水位の管理は確実に行なえますし、24時間・365日体制で、河川の利用が可能になります。計画では、ベイサイドプレイスの付近から、JR竹下駅のあたりまでの流域を利用します。天候に左右されず河川が利用できるのであれば、市民の足としてだけではなく、観光の目玉にもなるでしょう。もちろん、水位を一定に保ちますから、那珂川の治水にも役立ちます」(藤田氏)。

 この構想では、那珂川の水上だけではなく、川岸の利用も計画されている。

 「水位が一定に保てるのであれば安全性も増すため、従来よりも川岸の利用がしやすくなります。そこで、『親水の径路』と銘打った河川遊歩道の計画もしています。現在ある遊歩道に加え、ヨットハーバーのような杭打ち式のウッドデッキをつくったり、河川敷を利用した飲食店・カフェテラスを設置したりと、水辺を福岡の新たな観光拠点にしていくというものです」(藤田氏)。

 市中心部の水辺域を大幅に利活用できるようになれば、福岡の都市としての魅力に新たな要素が加わる。

 さらに同構想では、那珂川のみならず、港湾ゾーンおよびアイランドシティに向けての、新交通システムの計画も盛り込まれている。これについては、明日、詳しく述べていく。

(つづく)
【坂田 憲治】

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