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高島市長へ愛の告知

リーダー都市の新魅力へ 水際を見直そう(後)~シリーズ第43回
高島市長へ愛の告知
2011年10月20日 07:00

 前回に引き続き、福岡市における水辺利用の可能性について、福岡都市建設協同組合の藤田義人理事長のコメントを交えながら考えていく。今回は、福岡市の港湾ゾーンおよびアイランドシティに向けての新交通システムの構想についてだ。

<港湾モノレール構想>

今後、福岡の港湾ゾーンはどう変わるか 福岡市の港湾エリアは以前にも指摘した通り、あまりにも魅力に乏しい。百道浜や海ノ中道などをのぞいては、海岸部にはコンテナばかりが立ち並び、市民が気軽に海に接することができない。福岡の「海の玄関口」にあたる博多港ふ頭にしても、すぐ横を通る福岡都市高速道路によって市街地とは切り離されているうえ、アクセスもあまり良いとは言えない。

 今回、福岡都市建設協同組合が福岡市に提案している構想には、この港湾エリアの価値を向上させるための策も盛り込まれている。

 「先に述べた那珂川の水上交通計画と並行して、港湾エリアを通る新交通システムの提案も行なっています。これは、JR博多駅を起点とし、博多港ふ頭、箱崎ふ頭を通ってアイランドシティまでを結ぶ『港湾モノレール』計画です。このルートの途中には『万国街』という世界のレストランを誘致した新たな観光スポットの設置も盛り込んでいますし、交通と観光と、両方の部分で福岡市の発展に寄与することを目的にしています」(藤田氏)。

 同組合が掲げる構想では、港湾モノレールは次のようなルートを通る計画となっている。

『JR博多駅』
   |
『呉服町駅』(地下鉄箱崎線と接続)
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『国際会議場駅』(博多港ふ頭などへのアクセス)
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『箱崎ふ頭・万国街駅』(新たに世界のレストラン街を計画)
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『みなと百年公園駅』(東部地区副都心へ接続)
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『アイランドシティ駅』
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『雁ノ巣駅』(操車場および整備場)

 「今回の構想計画については、元東京大学大学院教授であり、都市開発プロデューサー・工学博士の梅澤忠雄氏の協力を得ています。細部についてはこれからもいろいろと検証していかなければなりませんが、梅澤氏の協力のもと、プロデュースしていきます。
 また、資金面についてですが、今回の構想は『那珂川水上バス』および『港湾モノレール』のいずれも、『公設・民営(行政が施主となり、資金は民間ファンド)』を基本とした民間資金活用で計画しています。計画が確定して公開すれば、アイランドシティの土地評価額も倍増するでしょう。民間の資金を大いに活用して1円の税金も使わずに行なえる、都市・福岡をさらに発展させていけるような一大インフラ整備計画です」(藤田氏)。

 もちろん、この構想を実際に進めていくうえでは、上記以外にもさまざまな課題が山積してくることは想像に難くない。しかし、実現できるのであれば、現在手薄なアイランドシティの交通インフラの充実や、港湾ゾーンの再整備・再開発、那珂川を核とした市中心部のさらなる発展など、福岡市にとって良い効果が期待できるのも事実である。この構想が今後、現実のものとなっていくかどうかはわからない。しかし、このようなさまざまな視点からの都市計画が提案され、その結果として福岡市がプラスの方向に動いていくことを願ってやまない。

(了)
【坂田 憲治】

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