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「やらせブログ!?」との声も~九電に次なる不祥事の火種
社会
2011年11月21日 15:21

 「やらせメール問題」で揺れる九州電力(以下、九電)に、次なる不祥事になりかねない「怪ブログ騒動」が浮上した。

 一部のメディアで報じられているが、正体不明の作者・九州太郎氏により運営される『際立つ郷原氏及び第三者委員会報告書の世論誘導ぶりへの疑問 - 九州電力第三者委員会、郷原委員長、そして枝野経産大臣への疑問』と題されるブログが、九電社内において閲覧を推奨され、更新されるたびに大量に印刷されて役員などに配布されていたという。

kyusyutaro01.jpg このブログは今年(2011年)10月20日ごろから更新されており、一般的な個人ブログと比べると膨大とも言える量の記事を発信している。また、その内容は、やらせメールの発端に古川康佐賀県知事の関与があったとする第三者委員会の報告書を否定し、同知事の関与はなかったとする九電の見解を強く支持するもので、一部では九電内部の人間による「やらせブログ」ではないかという声もあがっている。

 「やらせメール問題」などを検証した元第三者委の郷原信郎弁護士は、17日に福岡市内で開かれた記者会見において同ブログの存在にも言及、同ブログの存在を問題視するようになったのは、九電の眞部利應代表取締役社長から、同氏にかかってきた一本の電話であると説明した。
 電話において眞部社長は、「(元第三者委員メンバーが)公開質問状を私によこすならば、期限内に回答するが、そのあとに、こちらも質問状を送らざるを得なくなる。あのブログを知っているか?もし、知っているなら質問されたら困るのはそちらのほうではないか」という旨の発言をしたという。

 郷原氏は、ブログの作者による「郷原氏は九電側から数億円の報酬を受け取っていて、大阪府知事選に立候補しようとしている」や「そもそも、やらせメール問題は民主党の失政を覆い隠すために郷原氏と枝野幸男経済産業大臣が結託して大騒ぎにさせた」などという主張はまったくのデマであると一蹴。そのうえで、「(眞部社長は)誰が書いたかもわからない、まともな精神状態の人が書いたものだとは思えないものを、社内の人間に広めようとしている。そして、明らかに第三者委員会の報告書の内容を否定し、ろくでもないものだと社員を洗脳しようとしているとしか思えない」と、痛烈に批判した。

 また、九電社内の業務パソコンのアクセス制限を解除したことも、セキュリティー面から考えて問題であると指摘。「各省庁や、企業などがこれまでとまったく違ったサイバー攻撃を受けて、それ問題になっている。そのなかで、システムの管理が今まで以上に厳しく求められているのに、逆にアクセス制限を解除するとは」と、疑問を投げかけたうえで「第二の不祥事になりえる」と、一連の怪ブログ騒動に不快感を示した。

 しかしながら、「やらせメール問題」の調査にあたった法律やコンプライアンスなどの専門家たち第三者委員会の見解を否定する拠り所のひとつが謎ブログであったとは、あいた口がふさがらない。

【清水 秀生】

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