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覆面ヘッドハンターの一刀両断!

なぜ日本人は「決断」できないのか?(後)~リスクなくして成功なし
覆面ヘッドハンターの一刀両断!
2011年12月22日 07:00

<リスクなくして成功なし>
bns.jpg 北京の一流中・高校の合格者のアチーブメント能力は皆同じだと、清華大学出身の中国の友人は自信を持って言う。それは、なぜか。
 その理由は、試験問題のなかのある難問(配点が高い)を解かないとその中・高校には合格できないからだ。そう言えば、日本の一流中・高校は、同じ合格者でも、不思議なことにアチーブメント能力に大きな差があったりするものだ。

 その答は配点にある。皆さんも、ご経験があると思うが、日本の試験問題の配点は、10問で100点満点であれば、ほぼ1問10点で構成されているのが普通だ。場合によっては、やさしい問題は配点が高く、難しい問題は配点が低くさえなっている。つまり、やさしい問題で得点を稼ぐことが一番賢いと言うわけだ。

 中国はまったく逆だ。中国の一流中・高校に合格するには、どうしても難問を解かなければならない。その「リスク」を抜きにして、合格はないのだ。

 つまり「成功(合格)」を得るには、「リスク」が付きものなのだ。もっと言えば、「ハイリスク」の先にしか「大成功」は存在しない。要領の良さ(やさしい問題を選んで得点を稼ぐこと)はまったく通用しないのだ。

 中学、高校から「リスク」(難問)をとらないと「成功」(合格)を手にできない中国と、なまじ「リスク」(難問)をとると「成功」(合格)が危うくなる日本とでは、とても大きな違いがあるのだ。

 我々は大学まで20年以上、「リスク」を避けることが正しいという教育をされて来た。社会に出て突然、難問に挑戦するように言われても、その思考スタイルはそう簡単には変わらない。

 日本の官僚・政治家はもちろん、財界人も難問であればあるほど、先送りしたり、避ける傾向にある。それは、教育を通して、後天的に身につけさせられた「本能」に近いものかも知れない。

 難問に挑戦しないことが自分の成功に繋がると小さい頃から「インプット」されてきている。しかし、時代は大きく変わったのだ。
 その行為は、社会人としての成功にも、もはや繋がらない。そして、政治家や官僚であれば国民を、財界人であれば社員を奈落の底へ突き落とすものだ。

(了)
【富士山 太郎】

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<プロフィール>
富士山 太郎 (ふじやま たろう)
ヘッドハンター。4,000名を超えるビジネスパーソンの面談経験を持つ。財界、経営団体の会合に300回を超えて参加。各業界に幅広い人脈を持つ。


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