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福岡城・鴻臚館を観光都市福岡のランドマークに!~第1回市民フォーラム開催
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2012年1月11日 16:00

 昨年(2011年)春に九州新幹線が全線開通し、福岡市にとっては観光に力を入れていくための絶好の機会を迎えている。その福岡市は古来より港湾都市として栄え、市内各所には多数の寺社仏閣や旧跡をはじめ、歴史的な文化施設が点在している。しかし、観光的な観点から考えた場合、福岡市内には万人がすぐに思い起こすことのできる『ランドマーク』がないことも事実である。そのため、同じ九州内の長崎や熊本などと比較しても、福岡市は『観光都市』としての認知度が低くなってしまっているのが現状だ。

0111_0110_2.jpg 10日、アクロス福岡で第1回市民フォーラム『福岡城・鴻臚館を観光都市福岡のランドマークに!』が開催された。同フォーラムは、繁華街・天神に隣接する一等地にあり、全国でも稀有な二重に重なった国史跡である福岡城跡および鴻臚館跡について、観光という観点でもっと活かしていくことを考え、観光都市福岡の『ランドマーク』にしていくことができないかということ市民とともに考えていくことが趣旨となっている。

 フォーラムはまず、「福岡城・鴻臚館の将来を考える実行委員会」の会長である石井幸孝氏のあいさつで始まり、続いてCGで再現された在りし日の福岡城の映像が流された。

 続いて、九州大学名誉教授の丸山雍成氏が『天下の福岡城と多彩な文化風土の城下町』と題した講演を行なった。丸山氏は、黒田如水・長政の時代から築かれてきた、城を中核とした国際都市の構想について、歴史的な見地から解説。かつて東は御笠川、西は室見川まで広大な範囲で広がっていたという福岡城の城下町についての説明などに、訪れた聴講者たちは感心しきりに耳を傾けていた。

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 その後、石川県金沢城調査研究所所長の北垣聰一郎氏が『福岡城と似ている金沢城からのメッセージ』として講演。北垣氏は、「本物を復元することに意義がある」と、かつて城内にあった金沢大学を移転させ、その跡地をきちんと整備していった金沢の事例と、現在も城内に陸上競技場やラグビー場などを抱える福岡の事例などを比較しながら仔細に紹介していった。また、途中の金沢城の多彩な石垣の説明では、同氏の専門分野であることもあって口調に若干の熱が入り、会場の皆が興味深そうに聞き入っていた。

 最後に、丸山氏と北垣氏の2名がパネラーとなり、石井氏が司会を務めて、聴講者も交えたトークセッションを開催。福岡城跡の現状や都市緑化の観点での問題、福岡城と鴻臚館という近世と古代のゾーニングの問題なども含め、活発な意見交換がなされた。

 観光という観点から福岡市を考えた場合、今回のフォーラムのテーマにもなったように、ランドマークの不存在は大きなウィークポイントとなっている。日本全国、さらには全世界的に見ても、観光地として有名な都市には必ず、誰しもが思い浮かべるようなランドマークが存在しているからだ。そして、そのランドマークの価値が高ければ高いほど、そのすそ野となる部分――あたかも城でたとえるならば『城下町』にあたる部分の範囲は、それだけ広く、強固なものとなっていく。福岡市が今後、観光により力を入れていくのであれば、ランドマークとして何を据えていくかを考えていくことは、避けて通ることのできない大きな課題である。

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 今回、第1回目が開催された市民フォーラム『福岡城・鴻臚館を観光都市福岡のランドマークに!』は、3月に第2回目の開催を予定している。問題提起となった第1回目から、第2回目ではさらに活発な意見交換へと発展し、『観光都市福岡』の今後を考えていく貴重な場となっていくことを期待したい。

【坂田 憲治】

▼関連リンク
・「福岡城・鴻臚館の将来を市民と考える実行委員会」ホームページ


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