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「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」の精神を福岡県政に活かす~福岡県議会・渡辺英幸副議長
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2012年2月22日 16:00

 2011年、4期16年続いた麻生渡県政が終わり、小川洋知事へと受け継がれた福岡県。以来、新知事のもと、最大議席数(44)を持つ自民党県議団の議会活動がより活性化。新人議員も含めて、本会議・特別委員会などで、舌鋒するどく福岡県政に切り込む場面を多く見られるようになった。広がり続ける都市と地方の格差から生じる将来への不安が強まるなか、この動きを頼もしく感じている県民は多い。現在、福岡県議会副議長を務める自民党県議団・渡辺英幸県議に、議会のまとめ役としての見地から所感をうかがった。

(聞き手:弊社代表 児玉 直)

0222_watanabesi.jpg ――最近は、自民党県議団の活躍を耳にする機会が増えていますが、やはりみな志を持たれて臨まれていることと思います。県債残高すなわち県の借金が約3兆2,000万円にふくらむ見通しが立てられている今、県民のひとりとして期待しています。


 渡辺英幸副議長(以下、渡辺) ありがとうございます。私は13年間、県政を見てきましたが、ずっと「借金を減らさないといけない」と言われてきました。もちろん、麻生渡知事の頃からです。しかし、一向に減る気配がなく、むしろ増えています。このままでは将来的にどうなるか、という危機感を抱いています。

 ――県の場合は、予算を補うための借金と認識しております。やはり、政令市である北九州市と福岡市を除いた地域だけで財源を賄うのは厳しいということでしょうか。

 渡辺 確かに厳しいものがあります。筑豊や県南では人口はほとんど増えていません。私は昭和37年頃にいた大牟田市では、その当時20万人以上の人口がありましたが、今では12.4万人です。久留米市も合併して30万人になりましたが、それでもまだ減少傾向にあります。やはり、福岡県全体の発展を考えると、筑豊・県南をどうしていくかということが重要な課題と言えます。

 ――そのへんは小川県政に期待したいところですね。県北は勢いがあり、前向きなことができるでしょうが。

 渡辺 ただし、小川知事もまだ1期目ですから、なかなかご苦労されるのではないでしょうか。だからこそ、福岡県議会として、適正なサポートを行なう必要があります。

 ――今、自民党県議団の議会活動が活発になっているように感じますが、県議団内では、どのような論議が交わされているのですか。

 渡辺 まず、数年来、民主党の台頭がありましたから、「太刀打ちできるような政策論争をやっていかなければならない」という意識が高まったと思います。いかなる理由にしろ、議会が活発になることは、たいへん良い傾向です。
それと言うのも、私は過去、落選した際に落胆のあまり「政治をやめようか」と悩んだことがあります。その時、学生時代、社会人、現在に至るまで長年、愛しつづけたラグビーで学んだ「ONE FOR ALL ALL FOR ONE(ひとりは皆のために、皆はひとりのために)」という精神が私を支えてくれました。

 ラグビーは、和と連帯を重んじ全員が喜び悲しみをともにわかち合うスポーツです。福岡県政の場においても、このラガーマン精神を心の拠りどころとし、那珂川町の皆様、行政の皆様とともに語らい、考え、行動し、未来に向けた暮らしにやさしいまちづくりに力を尽くしたいという想いがさらに強まりました。そして今、副議長として、自民党県議団だけでなく、福岡県議会が団結して福岡県のために尽くせるよう努めています。

 ――その「福岡県のために」という想いが認められ、筑紫郡選挙区(定数1)となった前回の選挙でも有権者の信任が選られたのだと思います。ところで、那珂川町の現状については、どのように見ていますか。

0222_watanabesi_2.jpg 渡辺 那珂川町は現在人口が5万数百人となり、2015年度には市政に移行すると思います。その変化を見据えた上で、町の特長や特性を活かしたまちづくり、その実現の障害となる課題の解決を考えていく必要があります。
まず、那珂川町は、背振山系の豊かな自然、中の島公園、裂田溝といった恵まれた環境にあります。しかし一方で、不法投棄、山林破壊などによる環境悪化が進んでいます。

 次に、町内を貫く那珂川およびその支流は灌がい、飲用、憩いの場として広く利用されていますが、しかし一方で、2009年の集中豪雨による大きな被害を受け、早急な河川改修が必要とされています。また、国道385号・道善~山田間、県道・後野~福岡線の浦ノ原地区、県道・現人橋~乙金線の仲地区などの拡張整備および歩行者の安全確保も求められています。
以上の点をふまえ、緑地を育成し、山林を保全し、歴史遺産を保護するとともに、水害対策、道路整備も行ない、暮らしにやさしいまちづくりを実現したいと考えています。

 ――『大大宰府市』と言われる自治体の合併構想もありますが、今後その実現性はあるのでしょうか。

 渡辺 私としては、那珂川町が市政に移行し、大野城市、春日市、大宰府市、筑紫野市と対等な立場になってからだと思います。そうでなければ、福岡市にくっつくという選択肢もあり得ます。昔、私が那珂川町会議員をしていた頃、実際に福岡市との合併の話が何度もされていたぐらいですから。ただし、私としても地域活性化を図るため、周辺地域の議員と積極的に意見交換をしております。

 ――副議長として、那珂川町の県議として、今後の活躍に期待しています。本日はどうもありがとうございました。

<プロフィール>
0222_watanabesi_p.jpg渡辺 英幸 (わたなべ ひでゆき)
1944年、那珂川町道善に生まれる。62年、福岡県立福岡工業高校卒業。高校時代からラグビーをはじめ、第39回・第40回全国高校ラグビー大会にフォワードとして連続出場。同年入社した三井化学でも社会人ラグビー部に所属。89年、那珂川町議会議員に初当選し2期務め、99年、福岡県議会議員選挙に初当選。2011年4月に再選(筑紫郡選曲)し、現在4期目。同年5月、第73代福岡県議会副議長に就任した。

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