2月末に新天町の婦人服店が退店した。新天町では、昨年12月下旬の飲食店撤退に続き、2月中旬にもブランドショップが撤退している。満室状態が続いていた人気の商店街で、撤退が相次いでいるのだ。角地で比較的売場面積の小さいブランドショップ跡には後継店が決まったとされるが、残りの2店について新たな話題が出ていない。
実はこのブランドショップは、撤退をめぐって運営会社の新天町商店街公社と軋轢が生じていた。昨年秋、同店は採算が合わずに一度は撤退を決意した。しかし、その後顧客から営業継続を求める要望が高まったため、営業継続を決意し、その希望を公社側に伝えた。ところが、後継店についての具体的な説明がないまま、「一度意思表示したはず」として強硬に撤退を求められたとされる。出店用地としての新天町の人気を裏付ける一件かと思われたが、そうではなかったことがその後の2店の相次ぐ撤退で浮き彫りとなった。
このブランドショップについては、他店とも軋轢があったことが明らかになっている。また新天町では、かつて店舗の営業権売買をめぐって、当時の役員から「顔をつぶした」という名目で契約を認めてもらえなかったこともある。取材するほどに組織の閉鎖性が浮き彫りとなってくるが、実際に公社側にことの経緯をめぐって再三取材依頼をしても、何ら反応がない状態だ。
新天町をめぐっては、天神の一等地という場所柄もあり、さまざまなかたちで活用する提案がなされてきたが、いずれも結実していない。消費者は足の引っ張り合いではなく、天神の活性化こそを望んでいる。
*記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら