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済州島レポート・小売編(9)~格の違いを感じる免税店だが
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2012年3月26日 16:45

 我々の宿泊している済州グランドホテル前には「済州新羅免税店」があった。島内最大規模で売場面積は約1,100坪、広い店内には化粧品からバック、宝石、韓国のり、チョコレートなどのお土産品などが売られ、日本語が達者な店員らが待ち構えていた。食品売り場には済州島のパワフルな女性が多く見られたが、ブランド品売場には同じ済州島の女性とは言えど、押し売りなどをする女性は見られず、店舗のレイアウト、内装などを含めて他の小売店と比べて格の違いを感じる。店内には観光客がごった返し、観光客の多くは日本人も多かったが、中国語も盛んに飛び交っていたことから、中国人観光客も多いとみられる。ルイヴィトン、アルマーニ、グッチといった売場も回ったが、中国人らしき観光客が従業員からの説明を受けていた。羽振りのよさが伺える。日本人観光客の多くは韓国のり、チョコレートなどの食品売り場に多く集まっていたようだった。店内では食品は購入後、そのままの持ち帰りが可能だが、海外ブランドの商品は空港預かりとなり、出国直前に空港内で受け取ることができるシステム。これはどこの国でも共通ではなかろうか。

済州島市内 済州新羅免税店をはじめ、韓国の免税店の価格表記はドル表記となっているが、ウォンも円も両方使える。円で購入すれば円でお釣りがもらえ、ドルで購入すれば当然ながらドルでお釣りが来る。クレジットカードの利用も可能だが、日本円で決済する場合は3%の手数料を加算すれば購入日のレートで支払いができるのに対して、ドル決済の場合は購入後、翌月末の決済日のレートが適用されるため、ドル高になれば当然価格が高くなるというリスクを秘めている。
 しかし、世界の免税店は文字通り税金を免除する小売店であるが、それは各国税制度が違うため、免税店で商品を購入した方が得なのかは一概には言えない。韓国ではワインやバッグなどの高級品には日本の消費税に相当する付加価値税(10%)が加算されているため、他の小売店と比べて10%は確実に安くなっている。しかも、ブランド品はドル建てなので、円高ドル安の恩恵と免税を受けることで、通常よりも安価に購入できることにつながっている。だが、実際には一部のブランド品を除けば、国内のネットショップや激安ブランド品店で免税店よりも更に安く購入できるという現実がある。免税店は雰囲気の良さ、格式の高さを感じるものの、デフレの国にいる国民にとっては、免税の恩恵を感じることができない、というのが個人的な感想だ。もっとも今は買物よりも"韓流スターのゆかりの地を訪問する"という時代の流れなので、お土産品やブランド品の価格は、あまり関係ないのかもしれないが。

【矢野寛之】


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