<経産省前テントが交流の場に>
脱原発はできないとのお上の先導のもとに進んできた日本のエネルギー政策。3・11以降、さまざまな議論を重ね、大きなハードルはいくつも残されているものの、「脱原発は不可能ではない」という意見も上がってきている。エネルギー転換を模索してきた札幌市は、省エネ、再生可能エネルギーなどを組み合わせれば、脱原発は可能との調査報告を出した。
脱原発実現に向けた活動も広がりを見せている。経産省前、テントひろばに集う人々もそのグループのひとつ。9月11日から経産省前にテントを張り、泊まり込みで活動を続けている。福島県などの市民団体が脱原発の抗議活動に参加するために訪れたり、欧米からジャーナリストたちが取材に来たりしている。
1月に経産省から撤去命令が出たが、「国民の土地だから」と、ベースキャンプともいうべきテントを守り、原発再稼働反対の声を上げ続ける。
泊まり込んで活動を行なう谷園子さんは「イベントがある際には、福島の女性たちもたくさん来られました。遠方からの人も来られるので、場所があるだけでもと思っています。このテントのなかで、福島の切実な話を聞いたりしています。このテントがあるから活動しやすい」と、経産省前テントは、市民団体などが東京を訪れた際のキーステーションともなっている。
26日、東京電力柏崎刈羽原発6号機が定期検査のため、稼働を止め、残りの稼働は1基のみとなっている。5月5日に北海道電力の泊原発3号機が定期検査に入れば、稼働している原発はゼロとなる。谷さんは「再稼働させないために活動を続けます。テントひろばでは、ワイワイやりながら明るくやっていますし、ここに来た欧米の方たちからも『楽しんでやりなさい』と言われました」と、なごやかに話す。
このほか、各地で講演会、映画上映会などが開かれるほか、坂本龍一さんが音楽フェスタ「NO NUKES 2012(7月7、8日・千葉県幕張メッセ)」の開催を発表するなど、さまざまなところで脱原発実現に向けたイベントが行なわれている。
※記事へのご意見はこちら
※記事へのご意見はこちら