いまだ次期衆院選における自民党の候補予定者の顔ぶれが定まっていない福岡県――。
福岡3区(福岡市早良区・西区、糸島市)では、前職の太田誠一元農水相が意地を見せ、現役の財務官僚である古賀篤氏の自民党公認がほぼ確実となった。水面下では「公募に名乗りを上げた樋口明県議(南区)の一族が、太田一族の所有していた博多区比恵のビルを購入してあげた恩義があるため、同県議を応援するのではないか」という憶測も流れていた。太田氏は"自身の政治信念を貫いた"という点で評価できる。
そうなると注目は福岡2区(福岡市城南区・中央区・南区)だ。「意志」の表明をしない拓さんの曖昧な態度に対し、樋口県議も鬼木誠県議(中央区)も「拓先生、私に任せていただけないでしょうか!」と言い出す勇気を持ち合わせていない。鬼木県議の実父も拓さんとたびたび会食をしているが、「息子をお願いしたい」と切り出せていないという。周辺があまりにも気を回し過ぎているので、拓さん自身が引くに引けない事態に陥ってしまったのである。
誰が見てもわかるはずだ。拓さんの選挙の中核を担ってきた親衛隊組織は解散同然である。いまだに緊急集合をかけていないうえ、その大半は民間企業へ再就職を果たしている。「もはや選挙態勢を整えるのは無理。拓さんのホンネは『禅譲』だ」という識者の指摘は的確のようだ。
自民党から国政を志す人物のなかに拓さんの顔を立てたうえで禅譲を受けることができる"後継者"がいるのか、見ものである。
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