<中国最大の国際物流・造船基地>
風光明媚な、舟山市であるが、今は中国最大の国際物流基地や造船基地に生まれ変わろうとしている。その中心を担うのが、岱山県と普陀区である。今回の投資説明セミナーも、この二つの県長、区長の話を中心に進められた。
岱山県は、揚子江の南端、杭州湾を取り巻く舟山群島新区の中部に位置し、面積は5,242平方キロメートル(陸地面積は330平方キロメートル)、大小379の小島からなり、人口は約20万人である。
以前は、漁業と製塩業が中心であったが、2009年9月に中国全省最大の造船産業基地になった。県全体で、現在すでに船舶修理・造船企業は46社に上る。1年の造船能力は約1,000万トンあり、2010年の造船量は335万トンで、現在の受注残高も1488万トンに及ぶ。
日本との関係も深く、常石造船グループ(広島県福山市)、川崎重工、日立造船、日本プスネスなどが同県の船舶事業に投資している。特に、常石グループの舟山造船有限公司は進出が早く、中国では数少ない100%独自資本の外国造船企業になっている。セミナー当日も、日本企業の進出成功例として、同社総経理が講演した。同県にはこのほかに、中国最大の民間造船企業の金海重工集団の巨大な造船基地もある。中国船舶の部品の30%は日本製のため、日本企業にさらなる発展のチャンスも考えられる。
普陀区は、浙江省の東北部に位置し、後ろに上海、杭州、寧波等の大都市及び長江デルタの広大な土地に囲まれている。面積は6,728平方キロメートル(陸地面積は460平方キロメートル)、大小455の島からなり、人口は32万人である。
普陀区の港湾としての魅力は極めて高い。区域内の12~20メートルの水深沿線が44キロに及び、港区は15万トン積載船舶の自由な出入りが可能であり、20万トン積載船舶も潮待ちによって、入出港可能という。そこで、中国貨物吞吐量が最大の港である寧波港、舟山港の重要な構成部分になっている。同時に、中国の漁類資源の最大集中地区で、沈家門漁港は全国最大の漁港で、魚類集散地でもある。ノルウェーのベルゲン港、ペルーのカセオ港と合せて世界三大群衆漁港と呼ばれている。
近ごろ、普陀独特の地域的メリットと豊富な海洋資源に頼り、海洋経済を発展させているが、特に、船舶修理、港湾物流などに関する産業においてその成果は著しい。
2011年の船舶工業生産高は37.56億元で、船舶企業のドック総容量は240万積載トン以上に達している。年造船能力は、350万積載トンで、年船舶修理可能能力は4500万積載トン達する。
今回は特に、船舶装備製品製造企業の誘致や大型船舶修理建造、臨港機械製造、海洋建設設備製造に関する企業の誘致推進を考えている。さらに、大量貨物品の加工、倉庫物流などの港湾産業プロジェクトに関する企業に関しても誘致を進めている。
記者は約10年前に、同じ浙江省の某都市の投資セミナーに参加した経験がある。当時と比べると、規模、会場の立派さ、レセプションの豪華さで隔世の感があった。日本と中国、この地政学的に切っても切れない両国のますますの発展を祈りたい。
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