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輝く九州の女性たち

凛として、福岡を舞台に~元タカラジェンヌ・穂高ゆうさん
輝く九州の女性たち
2012年4月27日 10:30

<好きなのは"凛"の一文字>
 人生一度きりなら、ダンスステップで歩むがごとく、優雅に人生の階段を昇っていきたい。そんな夢のような人生を、気負うことなく実現している女性、それが穂高ゆうさんだ。
 
0427_hodaka_1.jpg 元宝塚歌劇団78期生として1992年に初舞台。以後、タカラジェンヌの男役として7年間、舞台に立ち続けた。引退後は、東京でモデルへと転進。そして今、地元福岡に戻り、新たな人生のステージに立とうとしている。

 そんなゆうさんの素顔は、佇まいが美しく、"凛々しい"という言葉が良く似合う爽やかな女性だ。聞けばゆうさんの好きな漢字も、『凛』なのだという。

 きょう(4月27日)と、明日28日は、ゆうさん自ら主催した歌と踊りのステージ『愛の輪舞"ロンド"』が中洲のゲイツビル7Fで行なわれる。
 広報チラシには、「主催/穂高ゆう」の文字が。大規模なコンサートであるにも係わらず、ゆうさん一人で企画、情宣などの準備を進めていることに驚かされる。
 モンレーヴ管弦楽団や元宝塚歌劇団の那津乃咲さんを招く準備を整え、営業にまわり、集客する。しかも、舞台内容は、久しぶりの宝塚歌劇からの演目。それがどんなに大変なことかは、やってみないとわからないことも多い。モデルとして活躍していた東京と違い、地元の福岡での活動はまだ経験も浅く、個人でステージをプロデュースするのは至難の技だ。
 しかし、ゆうさんは気負う事なく、着々と準備を進めている。
 「コンサートで披露する歌詞を覚える暇もないんですよ」
 と照れ笑いしながら、常に背筋をまっすぐに伸ばして、前を見つめて歩くゆうさんに、やってみて"後悔"の二文字はない。

<苦労は自分の殻を破るための大切なレッスン>
 やらずに後悔するよりは、やってみて苦労を乗り越えるほうが、ずっと気持ちが良い――、それがゆうさんの信念だ。
 宝塚歌劇団への入団自体も、そうだった。高校時代に宝塚の舞台に魅せられて、宝塚音楽学校への進学を決意。しかし、それまでバスケット部の活動にいそしんでいたゆうさんに、歌劇に必須のバレエやピアノの経験はない。それでも躊躇する事なく、宝塚音楽学校の受験に挑戦した。やらずに後悔するよりは、やってみて壁に突き当たるほうがずっといい、と自分を励ましながら。そして見事、合格した。

 「でも、入学してからは、バレエや音楽の経験がないために苦労しましたよ」と、ゆうさん。当時は予科生に対し、タカラジェンヌとして栄えある舞台に立つための厳格な教育指導が行なわれていた時代だった。入学して一年間の"予科生"時代は、厳しい校則に身を縮こまらせたこともあった。
 しかし今、当時を振り返ると、有意義だった日々ばかりが思い浮かぶという。
 「苦労を辛いとは思わないところがあるので(笑)。だって、人って苦労することで自分の小さな世界の殻を打ち破っていくのだと思うんですよ。
 それに一度社会に出て、客観的な目で見直すと、実は、厳しい特訓にはもちろんのこと、校則にも、ちゃんと理にかなった意味があったんだなって実感したんです。私にとっては、"現代の社会人教育にも応用できるぐらい、とてもよくできた教育システム"だったと思えるんです」とゆうさんは微笑む。

 この体験談を、今、ゆうさんは、企業の社内研修や経営セミナーなどで、講演者として伝えている。講演内容の一部を記者も聞かせてもらったが、確かに、なるほど、と頷けるものばかりだった。
 そして思った。「厳しい教育指導を"社会に役立つ教育システム"と解釈することができ、説得力をもって伝えることができる人だからこそ、壁や難関を楽しげに乗り越えて、凛々しく美しく人生を歩いていけるのだな」と。

<美しい姿勢が、前向きな人生をつくる>
 日頃、生活するうえで、気をつけていることは何か、とゆうさんに訊いた。すると、
0427_hodaka_3.jpg 「いつも背筋を伸ばして、胸を張って歩くこと。そして常に目を動かして、辺りに気を配りながら歩くこと」
 という答えが返ってきた。モデルの歩き方が身についているということではなく、それがゆうさんの、人生の歩き方そのものなのだろう。
 辛いことがあったとしても、背筋を伸ばして胸を張れば辛そうには見えない。そして周りに目を向けて、意識を集中させれば、辛いことから、今、自分の身の回りで起きていることに気持ちをシフトさせることができる。

 そして誰かとすれ違ったら、元気よく声をかけることができる。

 「穂高ゆうに会うと、元気になれる、って言われる女性になりたくって」
 これが、穂高ゆう流に"凛"として生きるための、基本姿勢なのだ。

 そんなゆうさんの姿勢に魅了されたのか、先述の『愛の輪舞"ロンド"』には、すでに多くの人々が関心を寄せ、満席となっている。
 「演目は、宝塚歌劇団の魅力を伝えられるようなものばかり。実は5月4日から6日に、宝塚歌劇花組公演が、福岡市民会館で行なわれるんです。『愛の輪舞"ロンド"』に興味を持っていただけたのなら、ぜひ実際の宝塚歌劇に触れてみてくださいね。きっと、素晴らしいひと時を過ごせると思いますよ」(穂高ゆうさん)
 たったひとりで舞台を切り盛りしているのは、自分が育った宝塚歌劇団を、多くの人に見てもらうためなのだ。

 やってみて後悔はありえない、そんな穂高ゆうさんの凛とした生き方が、魅惑のステージとなって花開く。今後の活動からも、目が離せなくなりそうだ。

【黒岩 理恵子】

■穂高ゆうコンサート"愛の輪舞「ロンド」"

<日 時>
4月27日(金)
開場:午後7時/開演:午後8時

4月28日(土)
昼の部、開場:午後4時/開演:5時
夜の部、開場:午後7時/開演:午後8時

<入場料>
\7,500(高校生までは\5,500)1ドリンクつき

<場所>
Gate's7
福岡市博多区中洲3-7-24
TEL 092-282-0577



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