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クリエイティブ産業は日本を救う!?(4)~"聖地巡礼"はアニメだけの現象ではない
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2012年4月30日 07:00

<"聖地化"で地域活性>
hito_4.jpg アニメ、映画などコンテンツの人気は、その舞台となった地域の活性化にもつながる。アニメなどの舞台となった場所を実際に訪れる"聖地巡礼"が、ここ最近、アニメファンの間で流行している。アニメ「けいおん!」では、モデルとなった滋賀県豊郷町の小学校がファンの集いの場となっている。廃校となった小学校が、今では観光資源になっている。「らき☆すた」では、舞台の埼玉県鷲宮町に多くのファンが集まった。地元商工会によるイベント開催などの効果もあり、放映終了後もリピーターが増えている。鷲宮町にもたらした経済効果は、フライデーダイナマイト増刊号調べによると、推定22億8,000万円程度あったと言われる。最近では舞台が聖地化するのを前提にご当地アニメが制作されたりしている。

 これらは国内での事例だが、この「アニメ・映画などが人気を博す」→「舞台が聖地化」→「多くのファンが聖地巡礼」→「その場所でお金を使う」という流れを、大きく広げ、日本だけでなく、世界各地から日本を訪れてもらうためのより大きなムーブメントを起こそうと画策している。もちろん、この本場を「聖地化」させようとしているのは、アニメ・漫画だけではない。

<経済のサイクルを回す起点に>
 たとえば、「お好み焼き」「さぬきうどん」などの食だ。お好み焼きは、まだ世界に広く進出しているわけではないが、アジアなどではすでに人気のある日本の食べ物。お好み焼きやさぬきうどんは本当にクールなのか!?という議論はさておき、日本で生まれ、発展した日本にしかない食べ物であるのには違いない。これらが海外に広がることで、「大阪や広島にいけば、もっとすごいお好み焼きが食べられる」「さぬきうどんは本場で食べれば、もっとおいしいらしい」という観光客を呼び込むインバウンドの効果が期待できる。日本に「本場」があり、それが海外に出ることで、ブランドイメージが構築され、「本場」を求めて、外国人がやってくる。経済のサイクルを回すことで、地域経済の活性化に生かす。
 食の分野では、まだこれからの部分が多いが、ファッションではすでに成功例が出ている。

(つづく)
【岩下 昌弘】

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