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北九州で震災がれきの試験焼却はじまる~広域処理問題
脱原発・新エネルギー
2012年5月24日 15:00

0524_kouzyou.jpg 23日、北九州市は、同市小倉北区の日明工場で、宮城県石巻市で発生した震災がれきの試験焼却を開始した。これまで東京都や静岡県島田市などで試験焼却が実施されてきたが、九州では初めて。24日からは、新門司工場(北九州市門司区)でも試験焼却が開始される。

0524_kouzyou_2.jpg 震災がれきの広域処理に関しては、東日本からの避難者や地元住民などを中心とした反対派グループが、搬入や焼却処理における安全性が担保されていないなどとして、受け入れの中止を求めてきた。22日には、市の「災害廃棄物の受入に関する検討会」の構成員に慎重派の識者が入っていないことを不服として独自に「検討会」を発足させた。
 また、がれきが焼却施設に搬入される翌23日には、車などで入口をふさぐなど実力行使で抵抗した。反対派の市民が北橋市長への面会を求めて、市役所に詰めかけることもあったが、面会は実現しなかった。

0524_simin.jpg 震災がれきの焼却に関しては、実被害の有無に関わらず、農業や漁業、観光などで風評被害が出る恐れもあり、すでに愛媛県の小学校が北九州方面への修学旅行を取りやめている。また、21日には宮城県が、震災で発生したがれきの推計量について、これまでよりも大幅に少なくなることがわかり、がれきの広域処理が必要な量を当初の3分の1のおよそ110万トンに修正する方針を固めた。こうしたなかで、試験焼却を急ぐことに疑問の声も上がっている。

 試験焼却後、北橋市長は市民とのタウンミーティングを開く予定で、6月中にも本格的に受け入れるかどうか判断する。仮に、北九州の受け入れが正式に決まれば、九州でそれに続く市町村が出てくる可能性がある。

【清水 秀生】


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