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秋葉原の吸引力(6)
経済
2012年7月31日 10:00

<海外で高評価のOTAKU文化>
 秋葉原などで生み出されるオタク文化は、海外では評価が高く、オタクは、「OTAKU」という国際語にもなっている。

 アニメ、ゲームだけでなく、アイドル、フィギュア、模型などそのサブカルチャーのジャンルの生み出す市場は、経済的には見逃せないほどに大きい。「アイドルやアニメなんて興味ない」と思っていたビジネスマンも、オタクを優良な消費者としてみた場合、その市場規模を考えると、無関係ではいられない。
 その購買力を取り込もうと大阪の日本橋、福岡の北天神などに、OTAKU文化を楽しめる場所が増えつつある。

 現在の秋葉原にも「メイドインジャパン」を求めて海外から観光客が集う。アニメ、ゲーム、AKB48などのアイドル...。日本の「売りたいモノ」が、秋葉原から発信されている。

<「よっしゃ、いくぞ~」が国際語に!?>
0731_akiba.jpg インドネシアのジャカルタを拠点にするアイドルグループJKT48。AKB48の姉妹グループとして昨年始動したばかりが、日本のCMにも起用されるなど活躍の幅を広げている。
 そのJKT48のファンのミックスと呼ばれる掛け声が、インドネシアでも、熱く盛り上がっている。日本のアイドル文化が生んだミックスという掛け声では、「よっしゃ、いくぞ~!」、「虎・火・人造...」という日本語が使われているが、インドネシアのアイドルファンもそのまま日本語で「よっしゃ、いくぞ~!」「虎・火・人造!」と叫んでいる。アキバで創造された日本語が、海を越え、インドネシアで浸透しそうだ。これは、ホンダのバイクがベトナムなど東南アジアでよく乗られ、現地で広く受け入れられ、バイクそのものが「ホンダ」と呼ばれているのと、少し似ている。

 オタクと呼ばれる人々の創造力にも目を見張るものがある。この創造力は、日本のよさである。日本の売りであった家電産業が下降気味である今、これからの日本経済を考えるに、資源が少なく、アジアよりも先に発展してきた日本は、蓄積してきた経験と知恵を使ったクリエイティブ産業を強化していかなければならない。日本発のコンテンツを語るのに、これまでもこれからもアキバの存在は欠かせないだろう。

 ラジオなど精密機械のパーツから発展し、家電、パソコンとともに育ち、アニメ、ゲーム、アイドルなどのコンテンツ産業とともに花開いたアキバ。「海外に売れるニッポン」のトレンドをリードしてきた。このアキバに見られる日本人の持つ創造力と感性は、日本の底力と言ってもいいだろう。これを、日本経済の再上昇にぜひ活用すべきである。

 そのような論にはお構いなしに秋葉原とアキバの醸造する文化は、これからも独特の進化&深化を続けるのだろう。世界のアキバは、これからどこへ向かうのか。

(了)
【岩下 昌弘】

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