読売新聞は同社が「工藤会側に県警内部文書」(7月22日付1面トップ)と報じていた記事などについて8月8日付1面(いずれも西部本社版)に訂正記事を掲載し、誤報であったことを明らかにした。
訂正記事は、「7月22日付の『工藤会側に県警内部文書』、23日の『職質ルールも漏えいか』、24日付の『北九州市長「真相究明を」』の記事で、捜査手法に関する『本部長通達』が関係先の捜索で見つかった事実はありませんでした。おわびして訂正します」という内容。記事の根幹になった核心部分について、事実そのものがなかったことになる。
これは、福岡の調査報道サイト「HUNTER」の8月1日付「読売新聞記者の大失態~現職警官逮捕の舞台裏~」が誤報の可能性を指摘していたものだ。今回、読売新聞の訂正記事によって、「HUNTER」の指摘が裏付けられた。「HUNTER」の8月1日付記事は、「HUNTERの取材では、読売新聞が前提とした県警本部長名の職務質問に関する通達自体が存在しておらず、従って工藤会への捜索で問題の文書が見つかったとする記事の内容に疑義が生じている状況だ」としていた。
「HUNTER」8月1日付記事はコチラ。
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