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となりの新華僑・華人の知恵

「となりの新華僑・華人の知恵」番外編~ "新"「和僑」のすすめ!(5)
となりの新華僑・華人の知恵
2012年8月23日 07:00

<どのブースにもほとんど案内資料がない>
 さて「東北亜高端人才峰会」の最終日である。朝9時から1時間ほどの吉林省人民政府の事務局から企画、進行、今後についての説明があり10時から3日目が始まった。

 会場に入ると、昨日とは変わって、真ん中の100個の机・椅子は取り払われ、全てブースになっていた。ブースの立て方も日本とは違う。日本の「転職相談会」のブースはどこでもほぼ同じである。4人掛けの長机が一つと小さな資料をおくテーブルが確保できる大きさである。そこに、企業から派遣された人事、事業部の担当者が座る。彼らの会社に戻った場合の評価は、自社ブースに何人引きこめて、名前を確認できたかによる。それ以上でもそれ以下でもない。談話ができる環境にはない。中小であっても、その場で入社の意思決定ができる人間は座らない。企業側も人材側もその場は単なる"始めの一歩"なのであり、そこから二歩、三歩進んでいくことになる。
 その為、ブース内には、自社の案内資料が大量に用意されており、先ずは自社の説明から入り、その後人材の情報をできるだけ聞き出すことができれば成果となる。

0823_soudan.jpg

 今回の会場全体を見回しても、どのブースにも大量の資料は見当たらない。自分の都市・企業・大学等の説明の看板はあるが、詳細資料はない。その代わりに、ゆったりと会話できるイス4脚と小さな丸テーブルが用意されている。そして、応対しているのは、皆その場で意思決定ができる人間である。中国の場合は通常もこのタイプが多いらしいが、今回はその場で意思決定できなければ、みな海外に帰っていってしまうのだ。真剣勝負の時である。

0823_sisatu.jpg 午後になると、我々は、「日中商務促進会」の担当組と市内視察組に分かれた。記者は市内視察組に同行した。長春観光で一番有名なのは「偽満皇宮博物院」である。偽満皇宮博物院は、長春市東北コーナーの光復路に位置している。
 わずか13年しか存続しなかった満洲国(中国では偽満洲国と呼ぶ)の皇帝にとらえられた清朝のラストエンペラー、愛新覚羅溥儀が執政をしたかつての宮廷府である。満洲国の年譜や関係資料が展示されており、半世紀前に確かにここに満洲国があったことを知る事のできる歴史観光地として大人気である。1932~1945にかけて、中国のラストエンペラー溥儀が生活し、執務を執った勤民楼は満洲国を語り継ぐ歴史館として一般に公開されていて、国内外の大勢の観光客に訪問されている。

 なぜわざわざ「偽」と言う文字を使うかというと、それは「満州国」が日本の傀儡政権であった為であるという。ここには、総理大臣時代の中曽根康弘、外務大臣時代の大平正芳等、日本の政治家、経済人も多数訪れている。

 駆け足で市内視察を終えて、長春華天大飯店戻り、我々は閉会式に臨んだ。明日からは、2日間の日程で省内視察に出発する。集合時間が早くロビーに7時集合だ。

(つづく)
【金木 亮憲】

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