福島第一原発事故の刑事責任を問う「福島原発告訴団」(武藤類子団長)は11月15日、東京電力の勝俣恒久前会長ら旧経営陣や国の責任者ら33人を業務上過失傷害罪、公害罪などで福島地検に告訴・告発状を提出した。今年6月に福島県民1,324人が告訴・告発したのに続く2回目。第2次告訴には、47都道府県すべてから1万3,262人が加わった。6月の告訴は8月に受理され、捜査が開始されている。
告訴の目的に、加害者の処罰を求めることにより、事故の真の原因と責任の所在を明らかにし、被害者の救済と福島の復興を実現することを掲げている。告訴団では、「実際に厳正な捜査をして立件させるために、第2次告訴で大きな声を届けたい」として、1万人による第2次告訴を目指していた。
福島県から福岡県に避難している宇野朗子さん(41)は、「1万人をはるかに超えて全国から立ち上がってくれた。国民の関心が、起訴までもっていく力になるので、もっと多くの人に知ってもらいたい」と話した。
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