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ヘヴィメタで町おこしは可能か(中)
社会
2012年11月21日 07:00

<音楽で売り出す川崎市>
 川崎市は、もともと、「音楽のまち」で売り出してきた。ジャズフェスタを開催したり、150を超える合唱団があったり、ストリートミュージシャンを支援するなど、市を挙げて、音楽に携わるアーティストを応援している。クラシックあり、ジャズあり。しかし、ヘヴィメタを取り上げようというのは、これまでなかった。

1121_heavy-metal_matiokosi.jpg ヘヴィメタルは、「怖い」「過激」「悪魔崇拝」などマイナスの印象を持たれることがあり、子育てをする家族などに受け入れられるのかどうか。活性化につなげるには、払しょくしなければならない課題は多い。ファンが集まればいいというだけの町おこしでは、成功しない。ヘヴィメタファンと区民が一緒になって楽しめる斬新な企画などが必要となってくるだろう。

<欧米では成功例も>
 北欧、ドイツ、アメリカなどでは音楽を使った町おこしが実際に行なわれている。アメリカ、テネシー州のナッシュビルでは、1960年代からカントリーミュージックを軸にした町おこしが成功。音楽に関する博物館、レコード会社、レコーディングスタジオ、楽器店、レコード店、バーなど音楽に関する施設、店舗が並び、音楽は都市を支える一大産業となっている。近郊には、音楽をテーマとしたリゾートもあり、ナッシュビルはカントリーミュージックの聖地として名高い。音楽産業に携わる富裕層のアーティストが多く住んでおり、税収も上がっている。

 ドイツでは、人口2,000人程度の小さな町である北部のヴァッケンで、ヴァッケン・オープン・エアーというヘヴィメタルの世界最大のイベントが開催され、日本からもツアーが組まれるなど、世界各国から4万人ものヘヴィメタファンが集う。音楽による都市の経済活性化。世界では実際に成功例がある。ただ、日本では、音楽文化の振興になかなか容易に予算が出ないのが現状だ。

(つづく)
【岩下 昌弘】

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